ミドリカワ書房

のれんの向こう – ミドリカワ書房

あの黒いのれんの向こうには 俺たちの夢がつまっている
日常 虚しさ ぶっ飛ばして……

駅から吐き出される大勢の人ら 今日も1日おつかれさまです
左に行く人 右に行く人 俺はこっち 目指すはあの店

同僚たちは ネットでイイじゃんって言うけれど
俺は画質にこだわりたい そして
何より課金したいじゃない
そのためにさ 働いてるんだもの

あの黒いのれんの向こうには 俺たちの夢がつまっている
日常 虚しさ ぶっ飛ばしておくれよ
優しく癒やしてくれる 桃色の世界へ飛び込もう
男に生まれて本当に良かったな

俺の故郷にふらっとやってきてた 正体不明の謎のガラクタ屋
怪しい品物が並ぶ中 それは 眩しすぎる程に輝いていた

パッケージも映像もなんとも質が悪く
とても正規のものじゃない だけど
田舎の人間にとっては
とてつもなくありがたかったよなあ

あの黒いのれんの向こうには 俺たちの夢がつまっている
忌まわしいモヤモヤ 忘れさせておくれよ
今夜はどんな出会いがあるだろうか 胸が高鳴る
大人の男の特権だ さあ行こう

黒いのれんの向こうには 俺たちの夢がつまっている
日常 虚しさ ぶっ飛ばしておくれよ
優しく癒やしてくれる 桃色の世界へ飛び込もう
男に生まれて本当に良かったな

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