ミス・コロムビア
並木の雨 – ミス・コロムビア
並木の路に 雨が降る
どこの人やら 傘さして
かえる姿の なつかしや
並木の路は 遠い路
いつか別れた あの人の
かえり来る日は 何時であろ
並木の路に 雨が降る
どこか似ている 人ゆえに
うしろ姿の なつかしや
並木の路に 雨が降る
どこの人やら 傘さして
かえる姿の なつかしや
並木の路は 遠い路
いつか別れた あの人の
かえり来る日は 何時であろ
並木の路に 雨が降る
どこか似ている 人ゆえに
うしろ姿の なつかしや
何故にかくすか 山霧狭霧うしろ姿が はや見えぬやるせ涙で 遠い風聞く日暮れの峠添えぬ仲ゆえ 思いはつのるわたしゃ嘆きの 夜鳴き鳥誰に明かそか 夢もせつないふたり
母を想うて 夜露にぬれて旅の乙女は 峠を越える峠三里に 鈴蘭咲いて月も匂うよ 春ゆく夜を旅の乙女は 菅笠小笠紅い緒紐(おひも)が 夜風に揺れる涙ながして 鈴蘭摘