ヒュウガ(小野大輔)

月映の夜想歌 – ヒュウガ(小野大輔)

一途な眼差しさえ 冷たく遠ざけたまま
眠りにつく貴女を 切なく見つめているだけ

夜風が強くなるほどに 吐息はまた彷徨う

貴女の泪ひとひら 揺らめく月光(ひかり)に瞬いて
願う幸せ 壊した罪を責めるように 射て貫く冴月(つき)

水辺に倒れかけた 貴女を抱きとめた日の
微かな温もりさえ この手を離れないままで

伸ばした指は もう何も触れられずに彷徨う

一瞬(ひととき) 未来映した 遥かな月夜の花鏡
過ぎた季節に儚く消えて 二度と戻るはずのない酔夢(ゆめ)

悲哀(かなしみ) 償うために 貴女に身を尽くせるならば
共にいられぬ未来でさえも 守り続けると誓う

密かに焦がれる想い 己に許されるのならば
きっと貴女は たった一人の 永遠に愛を捧ぐ恋人(ひと)

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凛華の如く – ヒュウガ(小野大輔)

守るべきその輝き 慈愛を纏って片時も翳らぬよう この身にかえても拭いきれぬ傷は今も 胸に深く贖いを強く望めど 叶う筈もなく宿す闇を悟り その瞳を濡らす貴女は何故

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