ヒデオ銀次

渡り鳥 – ヒデオ銀次

侘しさばかりが 吹き溜まる
路地裏夜更けの 港町
あの娘がひとりで あてもなく
誰かを待って いたことを
知っているだろ 冬カモメ
なぜに素知らぬ 声で鳴く
ごめんよ おまえは 渡り鳥か

切なさばかりが 打ち寄せる
どんより夜空の 港町
あの娘が身寄りも 無い町で
最後に泣いた その後の
行方カモメも 知らぬのか
なぜに哀しい 声で鳴く
ごめんよ おまえは 渡り鳥か

笑え 遅れて来た俺を
涙ひとつも 救えずに
馬鹿だろ 俺も 渡り鳥さ

馬鹿だろ 俺も 渡り鳥さ

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