ヒグチアイ

一週間のうた – ヒグチアイ

一階の駐車場 こなごなのマグカップ
火曜日は不燃の日 大量の思い出を

どちらかと聞かれればロングだと言ったから
水曜日バッサリと 首元のネックレスも

毎晩の連絡は 週一へ 月一へ
木曜日「ちゃんとする」素っ気ないあなたから

女は全てを 忘れて次へ行く
ちがうの 準備が上手な生き物

歯ブラシと靴下を 無表情 ゴミ箱へ
金曜日 可燃の日 あなたが触れたものも

なんで、とか どうしてとか 友だちが驚いてる
土曜日のランチでは 優しいトゲ刺さる

別れよう すら言えない 男にも 好かれたい
日曜日 ひたすらに 謝るひと 抱きしめる

女は全てを忘れて次へ行く
ちがうの 準備が上手な生き物
女の強さに 男は甘えるの
本当の涙に 男は気付かない
女はどこかで わたしを笑って
男はどこかで わたしを思い出す

目を開けて いつもの朝 いつも通り 目覚ましの音
月曜日 手を伸ばす つもりが動かない
動かない 動かない

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サクラ – ヒグチアイ

もうすぐ桜が咲いて もうすぐ春風吹いてもうすぐ新たな扉開いて 君とさよなら何度も距離縮めようと 何度も声をかけてついた名前はクラスメイト それでも君とさよなら明

青春の日々 – ヒグチアイ

あぁ それでも僕は生き続けなきゃいけないあぁ いつから僕は満たされてなかったんだろう小汚い河川敷で 夢中で水切りをした意味なんて分からなくても 笑っていたね青春

つばめの巣 – ヒグチアイ

あの子死んじゃった 誰にも知られないまま何にもしゃべらず 1つの涙も見せずにお母さんとお父さんの夜は長い朝が来たら仕事に行って お腹がすけばご飯を食べるこの頃よ

あなたが一番 – ヒグチアイ

もしも あなたが死んじゃったらあたし何をすればいい?ただの友だちのフリをして涙流すだけでいい?本当はトマトとナスが嫌いグチやワガママも抱きしめるよだけどそれを我

雨の交差点 – ヒグチアイ

根本に残った黒い髪 2回折り込んだスカート赤く腫れてる耳たぶと 八百屋のトマトみたいな口紅あの子は走ってく どこか遠いところへ追いかけても届かない そっと爪を手

まっすぐ – ヒグチアイ

門出を祝うには 少しだけ時間がかかりそうだ言えない本音は胸の中 しまいこんでしまった正しいかどうかなんて必要じゃないずっと味方でいたいだけなくしてしまった夢のこ

ペーパームーン – ヒグチアイ

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ポケット – ヒグチアイ

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スクランブルした 交差点で君と すれ違ったような気がした点滅してる 青が呼んでる 決して振り返ったりするなよみがえるのは 夕方の空 君の瞳にとらわれた電車の音が

ツンデレ – ヒグチアイ

くたびれたTシャツが お気に入りの君はすがるような茶色い目で じっと見上げていた気づいたらそばにいて 探したら見つからない気まぐれな君に 僕は振り回されている明

朝に夢を託した – ヒグチアイ

僕は朝焼けを待っている 遠くの空を見つめている膝を抱えて震えている 夜の闇を食べてよ「あんたのことが嫌いだった」 あの頃言われた一言に心はしばられてるまんま 僕

備忘録 – ヒグチアイ

中学二年生の頃、変わったね、と言われていじめられてからもう10年以上経ちますが事故だと言い張れない傷に今も悩まされています人に嫌われない術を身につけたかわりに自

アイカギ – ヒグチアイ

昨日君が出て行った 空っぽの隣の部屋ポストの中 銀色の合鍵こぼれ落ちる思い出は 壁や床にも散らばって手が届かないときにはどうしたらいい?眠れない夜はどうしたらい

恋人よ – ヒグチアイ

恋人よ 二度と言わないだからお願い ゲームをやめてさよならは一度きりなのとけない魔法 かけてしまうの道で眠るあなたを起こして始発を待つ駅のホーム 見た朝焼けわた

霙 – ヒグチアイ

改札抜けたら 静かなバス停濡れてるベンチと 裸の街路樹終電間際のコンビニ盛況眩しい光に喪服が映えるわたたんだ傘より 冷たい指先雨粒舐めても 塩味しないね路上でた

衝動 – ヒグチアイ

簡単なことばかり質問しないで 勇敢であれよ青年柔軟な脳みそ働かせたいよ 細胞がうずく衝動先がない後がない 八方塞がり 四面、楚歌が聞こえる年をとる以上の速さで 

シンプル – ヒグチアイ

僕はいつも何かに迷っていた朝着る服も食べるものも体洗う順番も捨てるときもだから全部おんなじ物にしたんだそれからというものシンプル イズ ベスト持てない、のでなく

ハダノアレ – ヒグチアイ

点と点だけがぽつりぽつんと 光っては消えていくの先に見えなくなったのはわたしのほうノート 切れ端「これからもずっと一緒にいようね」かすんだ油性ペン 不器用なあな

さっちゃん – ヒグチアイ

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ぼくとおばあさん – ヒグチアイ

ぼく あなたと いきてこれてよかったもうあえないこと わかってるよさみしいと言えば 困らせてしまうかなさみしくないと言えば さみしい想いさせるかな一番 最初の幸

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