名前の無い[愚]と呼べる鉛を
そっと君へ無意識に向けたのは 僕の弱さの撃鉄
ずっと離さない 温もりに誓った
裏側へ届く鍵穴を覗いて
巻き戻す螺子の音 胸の調べと重なっては
僕と君を引き寄せる
反響に耳を澄ませて「もっともっと」と求めたら
三半規管の正は もう機能しない
ただ 夢の海で溺れる
水平の先 標を見失って 過ちの鉛込める
20億分の1を聞きたくて
だから [愚]と呼べる感情を
そっと君の内側へ撃ち込んだ 僕の強いエゴイズム
ずっと離さない 温もりに誓った
その表裏をいつまでも僕の右胸へと
錆びついた螺子の音 胸の調べと重なっては
不協和音の歪みが 黒く突き刺さる
ねぇ もう夢の海は冷たい
「誰か温めて」と藻掻いても きっと誰も居ない孤独
変わらない鼓動を奏でてる
三度 [愚]と呼べる感情を ずっと抱き続けた
きっと消えること無い愛情
ぐっと掴む感触は 失速して温もりを失った
ただの歪なイレモノ
ずっと求めてた カタチだけじゃなくて
鳴り止まぬ幸せの音を刻んでる
生きている証の心像
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