右肩に刻み込んだ潔さ
飛べないまま視線を吸う蝶々
目が合ったりすれ違ったりするのさ
言えないことまた増やしながら
じゃれ合うように絡んだ路線図を眺めたまま
見送った電車の窓
明日に向かって走ってく
空に登る冬の虹を見て
何年経っても身勝手でも君を待っていたのに
白い息と消えた独り言
一層泣いてしまえたら
……なんて思えるから
まだ生きていたいみたいだ
失ったもの過ぎた日々のこと
綺麗に見えてしまって目を逸らす
知らない未だ未開封な気持ちがあるなら
触れてみたいけど
右肩に刻み込んだ潔さ
褪せた色は深層心理か
待ちぼうけて欠伸をしたら見えた
雨の気配 傘はいらないけれど
一歩踏み出して越えられたら終わる世界
最後のアナウンスだ
さよならは自分に
もう帰るよ 君のいない日々
空に登る冬の虹を見て
何年経っても身勝手でも君を待っていたのに
白い息と消えた独り言
誰も居ない 僕は居ない
窓を塗り替えてく街の景色
遠ければ遠いほどゆっくり過ぎていって
思い出を今は内ポケットに
この輪っかを抜けたなら
飛べそうな気がした
何処へだって行けるから
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