バルーン

  • 花に風 – バルーン

    憎たらしくてそっぽ向いたあたし何度も騙されてる 悩ましい心はどうして飼い慣らすことが難しい痛ましい心をどうして見て見ぬふりをする 行かないで!先なんて見据えないで今すぐに誰も居ない街を抜けて呼吸は荒いまま 知らないで!他なんてどうだっていいのさわかるかしら独り善がりの愛でもいい暗い方へ行こうぜ 煩わしくて天を見てたあなた何度も許されてる かしましい心はどうして黙らせることが難しい妬ましい心とどうし…

  • パメラ – バルーン

    長い夜は貴方の事ばかり考えて時を過ごす近づいた夏の気配茹だるその声で触れて欲しい 眩暈がするその仕草も言葉選びすら理解出来ず瞬きのような毎日が無常にも過ぎていく 熱を持つ呼吸割れた花瓶いずれ全て何気なくなっていく雲隠れする水色言葉で片付くものなんて一つも要らないと思う だんだん独りが染み付いて寂しさの感度も忘れていく最低な夜は切り裂いてこの夢が覚める前に 覚えのある愛の言葉偽物な貴方によく似合う黄…

  • ノマド – バルーン

    途方もない時間だけまた過ぎていく此処は理想郷では無いましてや描いた未来じゃ無い 終わりのない未来などなんて下らない夢の隙間に問う私は何処へと行くの 遠い先の方へ痛みと歩いていた騒がしい街の声が頭に響く 夢の底でもがくのならこの夜をいっそ喰らってしまいたい呆れる程に傍にいて愚かでいい 二度と無い今を生きていたいだけそれだけだ 救いのない話ならとうに聞き飽きたそれを優しさと言って絆すなら余計馬鹿らしい…

  • シャルル – バルーン

    さよならはあなたから言った それなのに頬を濡らしてしまうのそうやって昨日の事も消してしまうなら もういいよ 笑って 花束を抱えて歩いた 意味もなく ただ街を見下ろしたこうやって理想の縁に心を置き去っていく もういいか 空っぽでいよう それでいつか 深い青で満たしたのならどうだろう こんな風に悩めるのかな 愛を謳って雲の上 濁りきっては見えないや 嫌 遠く描いていた日々を語って夜の群れ いがみ合って…

  • レディーレ – バルーン

    生きる仕草が こうも簡単に醜く映るのはどうしてひた隠す 熟れた熱情も曝け出してしまいたいよな 告げた言葉の意味に 今日だって彷徨い続けてしまうのに遠い先のこと考えて生きていける筈もないよな 長い帰路の真ん中で野良猫は優に笑っているそれを妬むなんて下らない 一人になって 寂しくなってまた いびつな愛を望む?二人になって 嫌気がさしたわるい夢なら 覚めて欲しい 触れた誰かの声に 淡々と身を委ねてしまい…

  • 雨とペトラ – バルーン

    誰かが言った いつか空は灰になって落ちるって妄想の世の中で 日々を喰らっている 境界線を引いてしまうのも 共感覚のせいにして街の灯の海で 居場所を探している 何処へ行くにも この足は退屈に染まって動かない少しだけ先の景色が見たいだけなのにな 雨が降ったら きっと 頬を濡らしてしまう枯れてしまった 色ですら 愛しくなるのに目を瞑ったら もっと 遠く霞んでしまう煩くなった雨の音 笑い飛ばしてくれ! 誰…

  • esse – バルーン

    淡い街灯が二人を照らした横顔がオレンジに染まる罪悪感 優越感を交互に味わった 君が言っていた 話題の映画はそれほど僕には合わなかった簡単な事だったんだ 気付かないふりをして 手を重ねたって 頬を寄せたって孤独と孤独が連なるだけどうせ これからも また巡り合う虚しい時間だ 終わりにしよっか バイバイ 全部 はじめから明日から 一人と一人になろうそうだ 痛みだって僕等だけの愛しい記憶になるのだから 海…

  • 愛月撤灯 – バルーン

    「馬鹿馬鹿しいくらい あたし あなたのことばかりだった明け方の寄る辺は あなたの部屋だった」 「白々しいくらい 君は 理想の愛 そのものだったそれだけが全てだ それだけが全てだ」 「どんな心ですら あなた 美談として吐き出して堂々巡りの 皮肉の味がした」 「どんな言葉ですら 君は 問いの底へ連れ込んで間違えと知ってて それを言えずにいた」 「愛と月の関係に 首輪を付けることなんて」「君は優しい だ…

  • anthocyan – バルーン

    言葉も途切れ途切れて もつれた空気濁るオレンジ眺めて憂鬱になるのはどうして 夜の灯りがチカチカ飛んで会話の花が枯れた わからないなら そうやって知ったような口を利かないで黙らないなら こうやって望む声で囲んであげるから 誰かの声に紛れて 眠りについて落ちる夢の片隅にあなたがいてくれたら ずっと覚めないで お願いよきっとわかっていたのに 「忘れないで」と簡単に誰に向けたものと知らないで「笑わないで」…

  • のけものばけもの – バルーン

    何処に行ったって 変わらないままのあなたはいつもそうやって誤魔化すことばかり上手くなっていくの ほら 今日だって 我儘ばかりの台詞が胸を刺したって馬鹿馬鹿しいと知っていながら 同じ時を過ごしてしまうの 夜の獣になってしまうならきっと誰も振り向きもしないわ哂わないでって叫んでも腹の底は知る由もないなどうやったって変わらない 何処を向いたって 同じ様に映るあたしはいつもどうやって眠りについていたのかす…

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