ハートバザール

はらいそ – ハートバザール

りんりんと降る雪。
仲良し橋の猫。
街道を急ぐ車の騒音。
ななかまどの赤とコボコボうなる加湿器。
不確かなまま続いてく倖せ。

甘い木蓮のにおいのかえりみちが
たわいない明日の道しるべになればいいのになぁ。

今日からは キミを笑わせる為に唄おう。
手あかにまみれたセリフだけれど大スキです。

季節のさかいめは希望と絶望と群青色と朝ぼらけのマーブル。

二度と上手に唄えなくていいと思う。
ちぎれた声をひとつだけ持ってキミに会いに行く。

今日からは キミを笑わせる為に唄おう。
手あかにまみれたセリフだけれど大スキです。

夏の日射しの中で抱いた草いきれが
たわいない明日の道しるべになればいいのになぁ。

キミを笑わせる為に唄おう。
上手に唄えないけど、それでも
キミを笑わせる為に唄うよ。
手あかにまみれたセリフだけれど
大スキです。

あぁ 笑っていてよ。笑っていてよ。

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海の底の空 – ハートバザール

音の無い海の表皮にくちづけた渡り鳥の羽根になれたら、少しだけ素敵なのに。いつでもキミがボクを動かしてる。空の真空 イカルスのちぎれた翼が欲しい。音の無い空 キミ

フラグメント – ハートバザール

くだけちる。あたりちらす。なぐりあう。ふわりとうく。わらいあう。だきしめあう。わかちあう。くだけてちる。ゆめのつづき。ほどけはしない きおく。げんじつのつづき。

北風と太陽 – ハートバザール

虚言と虚勢と言い訳と勇気。それから突き進む カンチガイの先で。凍る寒さに苛立ちながらまどろむ熱にカラダをあずけ引きずられる様にガックリ肩を落としてた。夜の星空の

共鳴 – ハートバザール

そのざらついた声で、私を惑わす瑣末な事を戯れに示唆して下さい。春告げ鳥の慟哭を口笛で真似てみたんです。ひねもす塗り重ねた緑青で手を汚しました。未来を推し量る事で

ナトリウム灯 – ハートバザール

あたたかい春の雨が、ダメなボクをくるみます。息継ぎをやめた夜の舗道で、点滅をしかけたナトリウム灯。ボクはこの場所でとにかく何かを待っていた。声も無く、言葉も無く

飛べない羽根 – ハートバザール

12月の小さな焦りの中震えながら心にもない唄 意味も分からずうたった。乳白色のセロファンの中の春ボクは今もまだ気付かずに居る ウソツキな唄うたって。飛べない羽根

コレクター – ハートバザール

キミの目。歩き方。しゃべり方。くちぐせ。それから それから キミからあふれだす全て。全ての醜いモノ。キミの髪。絹糸みたいなキミの髪。部屋中いっぱいのタバコの煙り

さいはてのうた – ハートバザール

矢継ぎ早に不細工な雨を待つ 浮腫んだ午後。無意味なまま、言葉の羅列を紡ぎ音楽にする日々。泥の船に何も云わずにボクと乗って欲しい。薄暗い中杉通りを抜けたら、その先

ジギタリス – ハートバザール

ツメクサの道 ぬかるみは続く。空は紅い。風は緩く凪いだ枯れた紫苑。水分を帯びた入陽。帰り道は忘れました。耳鳴りは夏の終わりと一緒に現れてキミを奪ってしまうんだ。

色彩 – ハートバザール

浅葱色した夜明け前の空の重さがいとおしかった。木のオルガン、叩き続ける。流れる血は唐紅。ボクはボクじゃない他の何かがいい。静物になってキミの画用紙で眠ろう。ボク

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