ひょんなことで歌が売れ、急に金が入ってきた
NHKにも出演し、雑誌の表紙になった
月五万のアパートから、二十五万のマンションに
昔ふられた彼女から電話がかかってきた
突然みんながやさしくなった
僕から去っていった人がまた集まってきた
音信不通だった両親は、今じゃすっかり僕のファン
かつてのバンド仲間とこれから飲みに行く
さっき会った女の子が、僕の腕に抱かれてる
酔った頭で家にいる恋人を想う
突然みんながやさしくなった
僕から去っていった人がまた集まってきた
虚しい、虚しい、本当の僕が消えていく
虚しい、虚しい、鏡の前でつぶやく
突然みんながやさしくなった
ここにいるのに僕はどこにもいない人
虚しい、虚しい、本当の僕が消えていく
虚しい、虚しい、鏡の前でつぶやく
虚しい、虚しい、本当の僕などいやしない
虚しい、虚しい、ベランダの手摺にもたれる
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虎 – ハンバート ハンバート 何を見ても何をしても僕の心凍えたまま外は花が咲いていても僕の庭は冬枯れたままどこにいても誰といても僕の時計止まったまま深い深い穴の底で一人惨めにいじけている人の
おじさんと酒 – ハンバート ハンバート たいくつな景色が いつまでもつづいてそれでついうとうと してしまったのですきみへのこのおもい ことばにはできないましてやうたなどで つたわるものじゃないしこれか
桶屋 – ハンバート ハンバート お金がなくなると つまらぬことでいらだちけんかが多くなる 別れの原因となる不景気が続くと そのしわ寄せがいくのは社会的弱者と 昔から決まっている元禄の時代から
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幸福論Z – ハンバート ハンバート もしもなんの前触れなく明日死んでしまうとしても悲しむことはないよ最後に言い残す言葉は「しあわせ」ヒマな時はダラダラと忙しい時アクセクしてただの日は適当に毎日なん
E.A.D. – ハンバート ハンバート Hey, 前にならい歩きなさい余所見しないHey, 髪が長い服がださい顔が暗いこんな家 出ていくよこんな家 二度と戻らないFar away ずっと遠くまで僕を連
最後の一葉 – ハンバート ハンバート せっかく好きになったのに今日でもうさようなら君のこと少しずつかわってきたばかりなのにとっても楽しかったのに今日でもうさようなら明日からは僕たち別々に生きていくん
あこがれ – ハンバート ハンバート あごひげをおへそまで編み上げた大男たち素っ裸に褌で列になって歩いてるよどうしよう、警察に言おうかどうか迷うな横断歩道渡るとき最後尾がゲロを吐いたなんだかかっこい
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ブラザー軒 – ハンバート ハンバート 東一番丁、ブラザー軒。硝子簾がキラキラ波うち、あたりいちめん氷を噛む音。死んだおやじが入って来る。死んだ妹をつれて氷水喰べに、ぼくのわきへ。色あせたメリンスの着
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ライブの日 – ハンバート ハンバート 誰もいないよ、きっといないよ僕のうたを聴きたいなんて誰も来ないよ、きっと来ないよ期待したって落ち込むだけさゆうべ見た夢の中、舞台の上次の言葉が出てこないそこで目