ハルカトミユキ

  • アイリス – ハルカトミユキ

    今、あなたの世界が狭くて退屈だったならいいのに。こんな私にも気付けるくらいそんなこと、間違っても言えない 遥か先を見つめるその瞳に輝くのは他の誰か私じゃ届かない光 出会えてよかったんだと言い聞かせるけれど裏腹な思いが溢れてくるよただ好きでいられたらそれで良かったのにいつしか いつしか それ以上を願っていた 風がそよぐ窓辺であなたと今見つめ合えたとしても繋ぎ留めるのは言葉じゃないとわかってる、だから…

  • 十字路に立つ – ハルカトミユキ

    「諦めるにはまだ早い」って誰かが言ってた考えてみればそうなのかもしれないねできることはまだまだあるって口では言ってみるけどこれ以上傷つきたくはないんだ 「今からなんてもう遅い」って誰かが言ってた冷静に見ればそうなのかもしれないねどうにかしなくちゃと言いながらこのままじゃダメだと言いながら目の前のことに精一杯で時間だけが過ぎてゆく ダサい顔見せたくないし 弱い顔見せたくないし心配かけたくないしさ止ま…

  • 恋に気付くのは – ハルカトミユキ

    思い出すのにちょっと苦労するようなパッとしないイントロみたいにさ喫茶店で聞き流してるくらいのそんな出会いのあなただった 余裕で鼻歌歌ってみたりして夏の坂道自転車で下って ふと何気なく考えてみただけなんだ「今何をしているんだろうな」って 風の匂いに乗って秋が顔を出して切ない気持ちとあの声が重なっておかしいと思った時にはもう遅い頭の中離れない もっと知ろうとして 近付こうとして浮かされてるってわかって…

  • 鳴らない電話 – ハルカトミユキ

    心いくつあっても足りない ずっと君の返事を待って泣き出しそうな空を見ていた 8月の風に気の抜けたビール 流し込み来た道を引き返すどれだけ着飾ってみせても所詮僕は 君の人生のエキストラ最後のセリフさえなくて 代わりはいくらでもいてひとりきりで歩く夜を君は知る由もない 午前0時過ぎのキスにきっと意味なんてなかったそうわかっていてもあの時の笑顔は優しすぎたよだけどこんなにも誰かを好きになれた僕を僕だけは…

  • 君に幸あれ – ハルカトミユキ

    消えそうなくらいに頼りない希望繋いで甘えることも泣くことも許されないまままっすぐただまっすぐ生きてきた人が当たり前に報われる世界でありたい 道を譲り続けて遅れて歩く 言い訳一つもせずにその優しさに気付かぬままでいたくない たった一筋の光でさえも 闇の向こうに消え去って俯いた背中 それでもどうか笑顔が見たいよどんなに今日が辛くたって 決して誰かを傷つけはしない気高き人よ 君に幸あれ 取り返しもつかな…

  • 言えたらいいのに – ハルカトミユキ

    一体いつから差ができてしまったんだろうか「どうして私じゃないのか」って叫んでしまいそうになる一回コケたら戻れないテストみたいだ鉛筆転がしてたヤツがパスするんだよな また手当たり次第に八つ当たりして自分が嫌いになっていく関係ないのに可愛いあの子を恨んでる 誰でもいいから聞いてくれ どうしようもなく何もかも本当は悔しいのさ全然どうにもなんなくて泣きそうだよそんなこと関係ない、信じてよって言えたらいいの…

  • あの場所で – ハルカトミユキ

    まるで夢のように幸せな記憶の粒が星屑みたいにキラキラ目の前を流れていくよ僕はただ立ち尽くして見つめている誰か教えて どこへ向かったらいい? 大切にしまっていた写真の中で笑うありふれた夏の一日が焼き付いている ここに僕たちがいたこと それは嘘じゃなかったことテーブルの上のグラスや 溶けたアイスさえも全部やがて振り向く暇もなく 乾いた季節に揉まれて君に謝りたいことが ずっと喉につかえている僕にできるこ…

  • 夏にだまされて – ハルカトミユキ

    真夜中の風が鼻に触れて 泣きそうになるのは寂しさのカケラが夏の中に 紛れ込んでいるから永遠みたいな顔した季節が サヨナラも言わず気配を残してどうか一人私を置いていかないで うだるような空気 ベランダには遠い日の抜け殻どんな言葉かき集めてみても心は表せない正しいことなど今は言わないで嘘でもいいから信じさせていてあなたのその無責任な笑顔だけ 張り裂けそうな真夏の夜に サンダルのままで駆け出してあなたの…

  • 約束 – ハルカトミユキ

    この曲が終わってしまう頃 いつものように二人はまた別々の街へと戻っていくこんなにも人で溢れてるのに 世界に一人ぼっちで逃げるように人混みを泳いだ 乾かない絵の具みたいに じわじわと混ざり合う車のライトが 滲んでいく 何もかも全部あるのに あなただけがいない街時々波に飲み込まれそうになるけど誰かの寂しさで出来ている東京が 愛おしくも思えているよあなたのカバンの中に 私のカケラが一つ紛れてしまったみた…

  • RAINY – ハルカトミユキ

    夕立の匂いがして 街は騒がしくなって私は一人になってしまった貸したままの本と 借りたままの傘が帰る場所なくした 家路を急ぐ人 うるさい雨音前髪がうねるのをこんな時さえ気にしてる夕焼けの歩道が綺麗だったことを話す人がもういないんだな 歩き出した私の歩幅も 流れてるメロディーもすべてがあなたに繋がっていたよふと見上げたこの空は 何色と呼ぶのかな明日になったら私の心も晴れるかな 二人過ごした日々はグラデ…

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