ハチ
神様と林檎飴 – ハチ
林檎飴舐めた女の子一人 屋根の上にて
もう疲れたの 言葉にするのも 雨降りを待つ
まあ 何かと思えば猫の鳴き声 ラ ラリンドウ
なあ 連れて行け 私の身体を 何処へでも
神様の背中には
林檎の樹が一つだけ
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
ゆらり揺れ 山を跨ぐ猫 紫陽花の花
猫の歩いた 跡に雨降る 涙が溜まる
神様の言葉なら
割れた喉を潤そう
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
何処へ行こうか
ランババ
林檎飴舐めた女の子一人 屋根の上にて
もう疲れたの 言葉にするのも 雨降りを待つ
まあ 何かと思えば猫の鳴き声 ラ ラリンドウ
なあ 連れて行け 私の身体を 何処へでも
神様の背中には
林檎の樹が一つだけ
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
ゆらり揺れ 山を跨ぐ猫 紫陽花の花
猫の歩いた 跡に雨降る 涙が溜まる
神様の言葉なら
割れた喉を潤そう
「泣くな乙女、また歌え」
何処へ行こうか
何処へ行こうか
ランババ
廃材にパイプ 錆びた車輪銘々に狂った 絵画の市黄色いダーツ板に 注射の針とホームベースに 縫糸の手お困りならばあいつを呼べ送電塔が囲むグラウンド白黒曖昧な正義の
考え過ぎのメッセージ誰に届くかも知らないできっと私はいつでもそう継ぎ接ぎ狂ったマトリョシカ頭痛が歌うパッケージいつまで経っても針は四時誰も教えてくれないで世界は
黒い山羊が呟いた「白線よりお下がりよ鈍色電車通り去って」隣りで猫が問い掛けた「アナタは何処に向かうんだいここらも直に死んじまって」赤の手首携えて私一人 ふわり根
揺れて 傾く 照明の灯ここは 童話の 世界さ踵 鳴らして 踊ってる君の 手に 忘れた林檎 片手に 狼が「落とした のは 君か?」と揺れる 世界に 耐えかねて枯葉
患者が一人 花弁を剥いで病棟汚し ケラケラ言う「全部アタシの宝物よ綺麗でしょう?」患者が一人 踊り踊って風船揺らし 肺の中より体温さえも目を逸す様な愛を歌ってい
ブーゲンビリアの花が咲いた給水塔の上で迷い星を探している皺枯れの空まで居場所が無い絵本も無いコウノトリは赤ん坊を連れ去り消えた君の悪い夢も私が全部食べてあげる痛
電話のベルが鳴りだして尚 何もない部屋受話器を伝う誰かの声が言葉を呼んだ「もしもし、あと三時間だよ。君はどうする?」そんなあなたと話がしたいな些細な事 教えてお
夜の底 海に落ちた碧い影が ふらついて街灯が垂らした涎 捨てられた街の中で下らない嘘で笑わない?間違いさえも 無いようにメリーゴーラウンド 溶けてくバニラ埃塗れ
明かりのない部屋に二人 割れた鏡碧い目の魚 アルコールの匂いだけ七日後の朝に目覚める様に 時計をコーヒードリップ 溺れ 揺れるスプーンの頭傷が癒えずにどうしよう
片足無くした猫が笑う「其処行く御嬢さん遊びましょ」首輪に繋がる赤い紐は片足の代わりになっちゃいないや や や や 嫌 嫌 嫌列成す卒塔婆の群れが歌う「其処行く御