チリヌルヲワカ

シーホース – チリヌルヲワカ

人間は有難くも忘れていく生き物です

永久に続く夕凪はなく
終わらない宴はなく…
私は今、白々しくも
「忘れる」の技を使います

だけど
あなたを頭の中から追い出す過程で
後に残るものの少なさに気付いた…

帆を張る私の船(からだ)は大海原
貨物(にもつ)が軽くなってもまだ航路(みち)は開けない

人間は脳に羽があって
忘れていく生き物です
太陽が飲み干された頃
独りの空しさに気付くだけ

せめて
残したい記憶、それは知らぬ間に憶えていた
それさえあれば充分だったはずの灯(ぬくもり)

風を切る私の船は大海原
いつしか嵐が去ってもまだ航路は開けない

私はここで何を繋ぎ止めていたんだろう?
冷めた蒼に揺られて錨はもう外れてしまった

真実も繕う事実ももう裏腹
その身からこぼれ出す嘘でどうせ錆びていく
まだ舵のとれない心で航路は開けない
記憶は取り戻せてもまだ港(あなた)は選べない

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追伸 – チリヌルヲワカ

心という川の上澄みはきれい悪魔が泳ぐと途端に泥が舞う底に沈んだ欲が舞い上がり澄み切った川は茶色く汚されていく君はその茶色をなくすことだけに努力を重ねる必要はない

ホワイトホール – チリヌルヲワカ

キミがくれたからボクが今日からあげるよこれ以上寒い日が来ない様にと空見上げてアカルイヒカリをまぶしい通り雨天と地を繋ぐ柱こんな風にボクらは時々繋がってんの?ああ

天邪鬼 – チリヌルヲワカ

さあここには楽という文字しかありません昨日までの苦行はまるで嘘のようだそれにしても今は思い出すというやり方が解らず困ってるんだここへ来るまでは竜神になってこの海

姫事 – チリヌルヲワカ

あなたの指令に従って、あなたの望みを叶えてきたあなたの思想を迷いもせず、この世界に解き放ってきたその十本の指とたった一つの口あなたのトキメキの火種、尽きる時まで

答案用紙 – チリヌルヲワカ

こんなにもつまらない話をどうしてそんなに真剣に聞いてくれるの?・春は( 曙 )・二人は(   )似たもの同士きっと同じ答えを選ぶ惹かれてる気持ちはきっと本物気付

やまみちにて… – チリヌルヲワカ

「この山の頂に立つ」それはまだずっと先にして…ビルの生い茂る森を、四輪の馬で走る今も昔も変わらないこと、全てが終点に向かうこと大人になる時が頂上だと思っていた子

カスガイ – チリヌルヲワカ

キミならボクの命さえも奪えるだろうボクの光をさえぎるのは簡単さああ秋の花が放つ香りは恒にふと頭にキミを映しだすような麻薬差し込む木漏れ日がボクを刺しても少しも痛

タルト – チリヌルヲワカ

卵と小麦粉で動物の型抜いて、仲良く手を取り共に作り上げた。白い粉を叩いてさあ隠しましょ。目を覆いたいようなことに蓋をして。ヨダレも滴るような甘い誘惑は、現代の生

苔の生したこんな代は – チリヌルヲワカ

人という名の生き物に人気の高いこの星は今となりゃ宇宙のあくた独り歩くこの身だって同じくらい哀れだと真っ白な歯ならびの満月に笑われた気がした帰り道私から奪っていら

シガー – チリヌルヲワカ

くゆらす煙り立ちのぼる、肌をさすような朝ああ木枯らし、ため息さえ連れてくる時雨いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?ああユメかマコトか、瞼に画かれた道窓辺に

蜻蛉 – チリヌルヲワカ

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灰と朗 – チリヌルヲワカ

この爪で揺らされた水の動きで果てしない力を持った自分を知りました。不甲斐ないこの心がすぐに不安の雨を呼んでくる…温かい陽の光を浴びていると確実に燃やされるこの存

ノイロニテイル – チリヌルヲワカ

タマシイを飲まれていくのが分かるこのカラダは貴方のために誂えたようなカタマリソラでも思い出せるでしょ?頭のナカよリ精密で心臓より素直でタンジュン「ネエ、昨日は何

ヨスガ – チリヌルヲワカ

あたしの体はいとも簡単に目に映らない物さえ頼ってしまう「昨日をやり直すクスリをくれないか」飽きずにまた働く旭にねだる血も繋がらないあたしをどうして愛せるの?見え

コノハギス – チリヌルヲワカ

続くのはきっと理由があるんでしょ?あたしが止まれば何か変わってしまうきみどり色の葉っぱ浮かんだ池に落とした涙は水面の色さえ変えないけど息をころし地を這う日々はも

なずき – チリヌルヲワカ

なんで人と火と日はいつか消えてしまうか解かる?ずっと手と手をつないで離さないと誓っても人類に勝る力持った自然が欲しがるからだよ しってた?なんで出来事はいつも願

紫紺ノイズ – チリヌルヲワカ

「謝る」というよくある行為は、リセットするだけの容易い口実?私の方から言わせれば、俗物と呼ぶにふさわしいあまねく染み渡る限界という名のノイズ色づく楓、その手の未

はなむけ – チリヌルヲワカ

岸に辿り着いてふいによぎったこと「もうあの温度は還らない」君の期待を仇にするほど冷めた大人になったようだ赤と青に走る脈のように繋がれていたひとつに向かっていくつ

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