チダタカシ

キズナノキ – チダタカシ

僕らは出会った 出会うために
渇ききった心の 大地で

僕は土を掘り 君は種を蒔き
そして天を仰ぐ なんてちっぽけな 存在だ

肌寒い風 が僕らの 
息吹いた 芽を枯らして 泣かせるけど
涙は また次の種の 役に立つはずさ
肩を寄せて 待とうよ キズナの 木になるまで

僕が鳥になり 彷徨っても
すぐに見つけられる その木だけは

他の木と較べ 形はどうとか
何色をしているか なんてちっぽけな 問題だ

光と影 気まぐれに
梢の 先の日々を 弄(もてあそ)ぶけど
高く 高く幹は伸びて 明日を見つけるから
迷わないで 待とうよ キズナの 花咲くまで

吹きつける時代(とき)は 止まらない
だけど この木はふたりが
流されないように 立ってるんだ

新しい風 が僕らを
過酷な 未来へと 連れ去っても
この木はまた その大地を
落ち葉で 優しく染めるさ 黄金(こがね)に
深く 深く根を広げて 愛を包んだから
肩を寄せて 待とうよ キズナの 実がなるまで

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