スガシカオ

  • バニラ – スガシカオ

    もし嫌だったら すぐにはずせるよ手首を縛った 赤い手錠型ベルト 君の大嫌いな うす汚い言葉耳のすぐ後ろで 何度も言ってほしいんでしょ 勘違いしないで欲しい君に苦痛を与えたり痛みにゆがんだ顔ぼくは見たいわけじゃない 痛みの中でキス怯えた声にキス渇いた舌にキスとろけるようなキス 苦しくなったら すぐに教えて意識が飛んで 脳内麻薬みたいでしょ でも誤解しないで欲しい君の首を絞めるのは君を傷つけたりしたい…

  • 灯火 – スガシカオ

    もう全部イヤになったよもうダメな自分って ひどい顔だな遠くにいる母さんだってきっと悲しい顔 しているかもね でも 諦めたくないあと少し このまま頑張ってみてもいいですか?いつか 叶うならばあなたの心にも あたたかいひかり 灯したいのです このまま まっすぐ行くんならここでみんなと お別れかな不器用に夢追いかけてやっぱり届かない でもそれでいいんだ 痛いくらい 握ったあの日の 約束は簡単に捨てられな…

  • ハチミツ – スガシカオ

    ねぇぼくらなんのために憎しみなんて抱えるんだろうねぇぼくらはどうすれば優しくなれるんだろう そんな夜に君と出会い壊れそうな君を想いその傷が深いから優しくなれたんだよ いろんな苦しみが ぼくらに降り注ぐでも そのひとつひとつが 優しさを生むんだよハチミツみたいにさ 互いの傷口にその思いやりぬったら 少しは楽になるだろう 闇には闇が集い光には光が集うぼくらは どちらにだってなれる ねぇ ぼくらわかって…

  • 覚 醒 – スガシカオ

    よく覚えてはないけどなにか不思議な夢を見て 朝目覚めたひんやりとした空気を 吸い込んだあとタバコとコーヒー流し込む なにも変わらない いつもと同じ朝けれど全てが いつもと違う朝 毎日はただ淡々と過ぎ去ってしまいぼくはいつもなんか言い訳ばっか探してた卒業式の後のあのガランとした体育館みたいに思い出だけが知らん顔で座っていた 何も変わらない だから変えていく心の汚物を 全部捨てたら… さぁ ぼくのこの…

  • 獣ノニオイ – スガシカオ

    店を出たら君が 雨だよって言った当てにならない予報と 夏の不快指数 しばらく様子見したけどぼくらは びしょ濡れのまま君の部屋へと走りだした 濡れた君の髪と 透けた白いシャツがどうしようもないくらい 心をざわつかせてる いつもと少し違う 細い肩のライン押し殺してたぼくの 獣が目を覚ましそうだ その雨の雫は シャツを通り越して君の体をぬらして ぼくを誘ってる いまここで服を脱がしたら君にも ツンとする…

  • Music Train ~春の魔術師~ – スガシカオ

    君のたいせつなものをひとつよければぼくに教えてほしいそれかだれかへの想いでも神様でも悪魔でもいい 汚れたぬいぐるみでもきっと君にとってかけがえないもの ぼくもあの夜に出会ったんだかけがえのない宝物に真夜中のラジオで聴いたその歌に心臓つかまれた まるで魔術師の呪文のように世界の色や景色が変わっていったひとりぼっちの君の世界が変わっていくようなミラクルってほら すぐそばにある A music trai…

  • 心の防弾チョッキ – スガシカオ

    生きてきたほとんどが 振られる役ばっかりでまたもや悪い予感しかない君からのメッセージは 「好きな人ができたの」ってほら見ろ 予感的中だ おれだって ティーンネージャーじゃないんだし別れの受け身くらい (まぁまぁできるけど)笑えないくらい 君を好きになってしまう その前に(ブレーキは)ぐっと踏んでたのに この痛みはなんだ?どんだけ 君に依存してたんだろう…おれ自分でも引くくらいかなりダメージくらって…

  • JOKER – スガシカオ

    この前知り合った女からどうやらキツいアレ もらったみたいほんのひと晩の間にまんまとアレ 感染っちゃった次第 知らずに引いたカード まさかのJOKERだった知っててあの女が ちょっとクスッとしたと思うと 子供の頃から苦手なこうゆうババ抜きみたいなゲームでも次誰か見つけて今度はぼくが勝たなくちゃ 知らずに引いたカードに JOKERが笑っていたらポーカーフェイスで それを誰かに引かせなきゃ さぁ 次 君…

  • 10月のバースデー – スガシカオ

    真夜中すぎから熱がかなりあって うなされて起きた起き上がる力なくはないけど 今日は休もう 目覚ましがいまかいまかって顔で 叫ぶ準備してる今日は一体10月何日だっけ? どうでもいいか 白々と明けていく朝が 部屋を侵食してぼくの身体は粉になって消えてしまいそうです そうだ 今日はもしかして君のバースデー忘れないでよって よく言われたっけそうか 今日はやっぱり君のバースデーこんな 10月の日 君は生まれ…

  • もういいよ – スガシカオ

    それは心の 途中に刺さったまんまぼく以外の人は誰も覚えてもいないでしょう そんなくたびれた 雑巾色した記憶いっそ 100均のキッチンナイフで削ぎ落としてほしい あの時 ぼくには許せなかったけどもういいよ 消せはしないけれど明日が 少しでも前を向けるように生きたいんだ ただそれだけなんだ やがて夕闇が 街を飲み込んだあと長い長い夜がのしかかりぼくを苦しめる でもきっと ぼくより苦しい君がいて傷付いた…

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