スカート

沈黙 – スカート

やめよう、これ以上 理由はひとつじゃない
冬はただただ 深くなってくけれど
投げ出されて 初めて気づくこともあろうか
何も出来ず

ああ 僕ら今 独りでもなく 二人でもない
抱き合うたび 哀しくなる
ああ 何を待つ 手紙でもなく 明日でもない
諦めればいい

口に出せば 消えてしまいそうなんだ
ほら いつか こぼれ落ちる

ああ 君の目は 僕を見ていて 僕を見てない
振り返れど 淋しくなる
ああ 望むのは 許しでもなく 痛みでもない
道は逸れていないか

破れた金網の 隙間から何が見えた?
ああ なんて言葉! 不安になる

ああ 僕ら今 独りでもなく 二人でもない
抱き合うたび 虚しくなる
ああ 何を待つ 手紙でもなく 明日でもない
道を逸れてみようか

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いとこ同士 – スカート

行きずりの恋のふりルージュに混ぜた大人びた ことばなんて好きじゃないいとこ同士 いつまでもアイラインに沈む夕陽一度だけのことすれちがう肩先できみは言ったどこまで

月の足跡が枯れた麦に沈み – スカート

月の足跡が枯れた麦に沈み夜はくりかえしここにまたやって来るやわらかな眠りの中草の傷跡がぼくを目覚めさせる塩辛い世界 鼻歌の大工の釘断崖のような町でブリキの心臓か

静かな夜がいい – スカート

騒ぎを抜け出せば ひとりになれるかな目も 耳も 指も 疲れ果てて声も ドアも 重く眠りを抜け出して 君が待つ方まででも 夢の 続き かもしれないね恋の 愛の 言

魔女 – スカート

傷をかばいながら 本を燃やしながら羊たちはうたう光を ここに集めて もう二度と会えなくても思い出せないように窓を開けたらまた 風が吹き込んでしまうからはじめから

ランプトン – スカート

たとえば君が暮らした街並よりずっと寂しい日々ならここから見たい景色は灰色の絵の具でも塗り足せないね雨と埃にまみれて寄り添う声を 振り解かずに傘を差し出せたら僕ら

私の好きな青 – スカート

その部屋の窓は見晴らしがいいから 調子が狂うんだジオラマのようになにもない日々が このまま続けばと進みあぐねてる 君を駈るのは古い言葉だけじゃない僕らが旅に出な

さよなら!さよなら! – スカート

でもここが僕の居場所にはまだならないような気がするんだ太陽もあたらない裏通りでふと考える花壇も電線も 全て借り物みたいだ色のない毎日を 抜け出さなきゃ二人がここ

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手の鳴る方へ急げ – スカート

どれほどの時間をかけたとこで答えがひとつでは切ない僕らは何故いつまで経っても上手く行かないんだろう抜け出したいぜ手の鳴る方へ 急げ元いた場所に戻りたくなるでもゼ

オータムリーヴス – スカート

いたずらに過ぎた月日をまた 手繰り寄せてみるけれど忘れたい言葉に今夜はただ 寄り添ってしまいたい感傷の作り物ならまだ こんなにたくさんあるんだ 君の代わりなんて

パラシュート – スカート

通りを抜けて暗い階段 降りると挨拶のようにうたがひとつ弾けた「君の悲しみだって彼の憂鬱だって今夜全部 引き受けるさ」誰かの夜に君が手を差し出せば僕らはいつだって

離れて暮らす二人のために – スカート

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返信 – スカート

上手く話せなくて 隠してた事が暴れだす春のようだ 凍りついた迷いが 消えてく上手く眠れないや あの頃のその先へ穏やかな夜を待って 飛び越えていくのさ ここからま

遠い春 – スカート

僕たちが歩きだすことにどれだけの意味があるのかな報せはなくて 呼ぶ声もない毎日が胸を締めつけてこれからどこへ行けばいいのかな桜の花は揺れているけどいつかは忘れて

視界良好 – スカート

どこまでも 行けそうな気がするよ新しいシャツに 袖を通す昨日よりも 視界はずっといいけど花を散らす 暖かい風が憎い想い疲れた 日々は過ぎ季節がまた 変わってゆく

忘却のサチコ – スカート

忘れたいことなら僕にもあるのですそう! あの恋やあの仕草 あのセリフ悲しいことばかりではないと 思うけど次に向かうのならここにいられないなんて!オー! サチコさ

いるのにいない – スカート

失くしただけならば どれだけいいかぼろぼろなんだ 手も差し出せず明けない夜だとか 止まない雨が私の傍で 笑いかけているああ でも 忘れたいよ ひどい夜をいくつも

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新しい朝の匂いの向こうにいつもの横顔が見たい黙ってたって過ぎてゆく年月を二人で重ねてゆきたい何もなくても 君がいるなら僕はまた歩いてゆけるはじまりなら いつでも

すみか – スカート

さらさらな紙のうえ まとまらない想いに指を這わせたら 寄り添う幻から あの日が漏れる変わってしまうだなんて 僕には荷が重いな後悔の束を 抱えて歩けば また街が歪

花束にかえて – スカート

窓から月が見える夜なにもない夜君になんて話せばいい時間は過ぎる「遠くまで行こうよ」黙り込む二人それでも青い鳥はそこにはいない花束も枯れそうな 潮風の中二人は何を

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