ジムノペディ

ウタカタ – ジムノペディ

「その右手ひとつ、私に下さいな」
想いを伝えて、家路を辿って、
愛とは言えないが、漂う雲はいい
梔子の花へ、ごめんあそばせ

「……」 少し触れるだけ、
「……」 ねえ?今日ぐらい、

あなたは何時だって、何も喋らない
小指をなぞれば、愛するしかないのに、
そうね、「泣いて済むなんて思わないで」なんて
そんな口があれば、夕暮れ台無し

「……」 少し歌うだけ、「……」 乱れるくらい、
「……」 あなたはクチナシ、「……」 ねえ?今日ぐらい、

なにも喋らず、お怒りですか?
お仕置きですか?でしたら今夜がいい

「……」 少し痛いだけ、「……」 感じるくらい、
「……」 おもちゃのクチナシ、
「……」 恋のフリくらい、

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13 – ジムノペディ

「詩を読むように あたしの目をみつめて いつまでもあたしじゃなくて あたしの想像力を愛して」奏でます 13色の音色 どんなうただろう春風よ あたしはここにいます

ジェリー – ジムノペディ

間違っていないよね ジェリー、分かってくれるよね ジェリー、頭のいいひとたちから 何を聞かれたとしても話し相手は ジェリー、あなただけなの ジェリー、あなたを忘

トレモロ – ジムノペディ

大事なことは口にせず 水の中へとあなたを誘うの少し長めのワンピース 海の手のひらでゆらゆら揺れるあたしを虐めるその手も あたしを可愛がるその心も何の矛盾もありま

サリエリ – ジムノペディ

真夜中の小道 燭台ひとつ静寂をかわす 錆びた足音先程、あの小部屋で 別れを告げたばかり泪が止まらず街へと下る楽しそうに歌えば褒められて欲望を忍ばせて私、サリエリ

ヒメゴト花火 – ジムノペディ

去年の夏の出来事など この浴衣も憶えてないわそれよりも艶やかな花火が空を飾るわ指の糸が絡まないように ひとごみをすり抜けて行こう私とあなたの恋を祝福されにでかけ

ままごと初夜 – ジムノペディ

ふたりの絆と、海へと向かう列車でさよならの夜を、耳たぶを噛んで始めれば、月よ、あんまり強く映さないで薄化粧はまだ自信がないままですわ乱れてたいとくちづけをねだれ

ミイラ少女 – ジムノペディ

裸ヲ包帯デネ、包ンデシマエバ、今夜のアタシハ、魅力的ナミイラ、永遠にアナタノ、モノにナリタイト、アナタニハ伝ワル、サア、明カリヲ消シテ「ああ、真っ白な君は素敵さ

やっと、ひとくち – ジムノペディ

さざんかに隠しました 淡い私を夕日よどうか沈まないでみつけてくれると信じてるこの手にはアイスがひとつ、ふたつ今、心は少しだけ不自由左手は水色で 右手はオレンジ探

花オルゴール – ジムノペディ

目覚めは甘い紅茶をこぼしちゃう夢でした私、哀しい歌なんて歌ってないのに散歩道では何故かあなたを探してばかり私、嬉しい歌ばかり歌っているのにああ、春は時に無邪気で

恥艶の輪 – ジムノペディ

欲しいのは、欲しいのは、欲しいものはわかってる欲しいのは、達成感得たいのは、立体的な現実その眼で、その手で、触れたいのでしょう?あげる

手紙 – ジムノペディ

僕は名無しのごんべい。森が住処です。突然の手紙で驚いてるかい?長いこと一人で夢ばかり見てたよ。一人の寂しさには、慣れてるつもり。僕は名無しのごんべい。折角だから

夜明け – ジムノペディ

大丈夫、さあ、手をつないで、この世とお別れ致します愛しあった事も風に泳がせて、そろそろ、溺れてしまわなければふたりで浜辺に忘れた足跡が、少しだけ気にかかりますが

恋じかけのワルツ – ジムノペディ

雨はとても優しく さあ、この手の鳴る方へとあなたにみとれて 果実を床に散らせばワルツのはじまり、いけないお遊戯雨が窓を濡らせば キャンドルさえ踊りそう揺りかごの

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