ジェロ

  • 爪跡 – ジェロ

    答えなんか 無いのでしょう 二人の行く先にただ 今は 束の間の 深い夜に 沈みたいためらいながら 求め とまどいながら 夢を見てたわ後ろ向きの恋を 捨てることができずにあなたが残した 爪跡 ひとり癒す 夜更け 部屋の灯り 仄暗く 浮かんだ横顔にただ 時が 止まればと 痛いほどに 祈ったわ未来を信じ そして 未来に怯え 夜ごと 震えた壊れそうな心 ふさぐずるい口づけあなたがいるなら生きられる どんな…

  • 試練 – ジェロ

    風が吹く日暮れの道どこまで行けば いいのか風来の男ならば 待ってる宿もないここで暮らせと言っていたそんな女(ひと)もいたけれど男は誰でも旅人だ茜雲(あかねぐも)が目にしみる 生きる事は試練か負けちゃ今日を越えられぬ明日もちがう試練が俺のことを待っている人生はロマンだぜ眉あげてゆこう この街で人の情け心にジンとしみたよ風来の男だって 時には弱くなるおまえがともした家明かり今もたずね帰りたい未練はおま…

  • 愛人 – ジェロ

    あなたが好きだから それでいいのよたとえ一緒に街を 歩けなくてもこの部屋にいつも 帰ってくれたらわたしは待つ身の 女でいいの尽して 泣きぬれて そして愛されて時がふたりを 離さぬように見つめて 寄りそって そしてだきしめてこのまま あなたの胸で 暮らしたい めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの何も言わずいてね わかっているわ心だけせめて 残してくれたらわたしは見送る 女でいいの 尽くして 泣きぬれて …

  • やんちゃ道 – ジェロ

    泥んこで泣かされて帰って来ても鼻水垂らし 笑顔を作ってる負けん気なあたしに似て 強がりで喧嘩の理由(わけ)は言わないね 寝顔はまだまだ子供だけど 我慢を覚えているんだね知らぬ間に でこぼこしてきた小さな手 やぶけたズボンを縫うたびに 人には言えない悲しみがこの胸の奥に忍び込む あやしておくれと駄々を言う悔しさ噛みしめ 強くなれ 泥んこ道に咲く花のように 寝坊して飛び起きた遠足の朝玄関先で慌てて手渡…

  • 津軽平野 – ジェロ

    津軽平野に 雪降る頃はヨ親父ひとりで 出稼ぎ支度春にゃかならず 親父は帰るみやげいっぱい ぶらさげてヨ淋しくなるけど 馴れたや親父 十三みなとは 西風強くて夢もしばれる 吹雪の夜更けふるなふるなよ 津軽の雪よ春が今年も 遅くなるよストーブ列車よ 逢いたや親父 山の雪どけ 花咲く頃はよかあちゃんやけによ そわそわするネいつもじょんがら 大きな声で親父うたって 汽車から降りるお岩木山よ 見えたか親父 …

  • 越後獅子の唄 – ジェロ

    笛にうかれて 逆立ちすれば山が見えます ふるさとのわたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらしながれながれの 越後獅子 今日も今日とて 親方さんに芸がまずいと 叱られて撥(ばち)でぶたれて 空見あげれば泣いているよな 昼の月 うつや太鼓の 音さえ悲し雁が啼(な)く啼く 城下町暮れて恋しい 宿屋の灯遠く眺めて ひと踊り ところ変れど 変らぬものは人の情の 袖時雨(そでしぐれ)ぬれて涙で おさらばさらば花に消…

  • アメリカ橋 – ジェロ

    風が足もとを 通りすぎてゆく久しぶりだねと 照れてわらいあってアメリカ橋のたもと ふと通うぬくもりやるせない恋 埋めた街角部屋の灯り石だたみ石だたみ 想い出続くいつかいつか 熱かった青春 君は変わらない 月日は過ぎても髪を切ったので 少し若くなったアメリカ橋のたもと 黄昏が間近い煙草やめたの いつからとそれとなくきいて眼をそらす眼をそらす ガラスのむこう遠い遠い かえらない青春 アメリカ橋の たも…

  • 契り – ジェロ

    あなたは誰と 契りますか永遠の心を 結びますか 波のうねりが 岸にとどく過去の歌をのせて激しい想いが砕ける涙のように緑は今も みずみずしいか乙女はあでやかか人の心は 鴎のように真白だろうか 愛する人よ 美しく愛する人よ すこやかに 朝の光が 海を染める生きる夢に満ちてまぶしい願いがきらめくいのちのように 流れは今も 清らかだろうか子供はほがらかか人はいつでも桜のように微笑むだろうか 愛する人よ 美…

  • 夜桜お七 – ジェロ

    赤い鼻緒がぷつりと切れたすげてくれる手ありゃしない置いてけ堀をけとばして駆け出す指に血がにじむさくら さくらいつまで待っても来ぬひとと死んだひととは おなじことさくら さくら はな吹雪燃えて燃やした肌より白い花浴びてわたしは 夜桜お七さくら さくら 弥生の空にさくら さくら はな吹雪 口紅をつけてティッシュをくわえたら涙が ぽろり もひとつ ぽろり 熱い唇おしあててきたあの日のあんたもういないたい…

  • 津軽恋女 – ジェロ

    津軽の海よ竜飛岬は 吹雪に凍えるよ日毎夜毎 海鳴りばかり愚図る女の 泣く声か津軽の女よ別れうたひとつ くちずさむにごり酒に 想い出浮かべかじかむこころの 空を見る 降りつもる雪 雪 雪 また雪よ津軽には七つの 雪が降るとかこな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪みず雪 かた雪 春待つ氷雪 津軽の女よ枕乱して 引き込む恋女愛に生きて 夢に生きて白いかげろう 空に舞う 津軽の女よねぶた祭りの ゆきずりたわむれ…

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