ゲルニカ
青銅の軟体 – ゲルニカ
天をつく高さ 地をおおう大きさ
押しつぶす圧力 流動するエネルギー
巨大なる青銅の軟体
恐るべき重量に 沈みゆく地表
にぶく光る ゲル状の金属
増大する容積の化身
全てを飲み込み ふくらみ続け
視界にあふれ 形さえわからない
ユラユラゆれながら ゆっくりと動き出す
限りなき比重 膨張する体積
進みゆく威容 世界への威圧
巨大なる青銅の軟体
恐るべき重量に 沈みゆく地表
にぶく光る ゲル状の金属
天をつく高さ 地をおおう大きさ
押しつぶす圧力 流動するエネルギー
巨大なる青銅の軟体
恐るべき重量に 沈みゆく地表
にぶく光る ゲル状の金属
増大する容積の化身
全てを飲み込み ふくらみ続け
視界にあふれ 形さえわからない
ユラユラゆれながら ゆっくりと動き出す
限りなき比重 膨張する体積
進みゆく威容 世界への威圧
巨大なる青銅の軟体
恐るべき重量に 沈みゆく地表
にぶく光る ゲル状の金属
繋がれた電池 回りだすコイル描かれる磁界 飛び交わす電子唸り出す電磁石の力クギをクリップをビンをコンパスをたわわに鉄を吸い付ける互いに引き合うSとN互いに離れる
ユラユラ ゆらめく ギュルギュル まわる遊びはじめる 指先の天体つまさきだちする 手のひらの引力巻きつく科学 地軸のダンス 回転の奇術ユラユラ ゆらめく ギュル
ギリギリ ギリギリ 廻る齒車バチバチ バチバチ 飛び散る火花ビユンビユン ビユンビユン 跳ねるスプリムグ關節が曲がつて行く フオルムが廻り出す踊り出す動力の姫
軒の燕が電線停りしだれ柳にこの身がなびくあの日通いしニコライ堂礼拝すれば熱き涙を神ぞ知れ待てど暮らせど来ぬ人の便りを待たぬ日とてなく思い乱れてなを文を書く路傍の
廻り續ける齒車を 見てゐやう流れ續けるベルトコムベヤを 見てゐやう送り出される製品を 見てゐやうPROCESS PROCESS PROCESS…噴き上げる蒸氣流
二人並んで自転車に乗ればこもれびを浴びてスポオク光るハンドルさばきも巧みなものさ木立を縫って山道行けばネツカチイフをそよ風揺らす歌を唄えば朗らかに君はあの歌 僕