グレープ

朝刊 – グレープ

きみは早起きしたのが
さも得意そうに
ねぼけまなこの僕を
朝食に追いたて
ねエまた巨人が負けたってさって
高田の背番号も知らないくせに

どうでも良いけど
トーストが焦げているからね
僕は君に新聞通に
なって欲しくない
新しいエプロンも可愛いけどね
またあわてて焦げを作るんだろう

前に親父が来たときも
僕の好物のカラスミを
手土産にとくれたのに
わざわざまた煮て駄目にして
ごめんなさいっていい乍ら
一番笑いこけたのは君

まったくきみのどじだけは 日本一
おいこりゃ お前の母親以上だぞって
親父が 目を細め
ささやいた
だからさ
怪我だけは 気をつけとくれ

前にお袋に電話して
僕が死んじゃうと泣き出して
ただの食べ過ぎとわかったら
安心してきみが寝こんじまった
ごめんなさいっていいながら
一番蒼い顔してた

まったくきみのどじだけは 日本一
ねエこりゃあたしの若い時以上だよって
お袋が嬉しそうに
ささやいた
だからさ
怪我だけは 気をつけとくれと
だからさ だからさ

人気の新着歌詞

無縁坂 – グレープ

母がまだ若い頃 僕の手をひいてこの坂を登る度 いつもため息をついたため息つけば それで済む後ろだけは見ちゃだめと笑ってた白い手は とてもやわらかだった運がいいと

哀しきマリオネット – グレープ

糸が絡んだ操りピエロ僕と同じ涙の色して君に飽かれて手足もがれていつの間にやら君のおもちゃ箱そこで思った操りピエロ君をこの手に抱きしめ様など初めから無理 だから空

交響楽(シンフォニー) – グレープ

煙草をくわえたら 貴方のことを突然思い出したから涙の落ちる前に 故郷(くに)へ帰ろう町の居酒屋のヴァイオリン弾きや似顔絵描きの友達も今はもういない 古い町へ今で

縁切寺 – グレープ

今日鎌倉へ行って来ました二人で初めて歩いた町へ今日のあの町は 人影少なく想い出に浸るには 十分過ぎて源氏山から 北鎌倉へあの日とおなじ 道程でたどりついたのは

精霊流し – グレープ

去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれていますあなたのためにお友達も 集まってくれました二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます線香花火

雪の朝 – グレープ

表は雪が降ってる 一面の薄化粧君はまだ眠ったままで 夢でもみてるのかしらあたりに人影は無く 街もまだ目覚める前僕は横になったままで 煙草に火をつける窓の外には遠

ひとり占い – グレープ

今日のあなたは 冷たいね夢を何処かに置き忘れて来たね気まずい思いだけはさせたくないから今日は帰るよ 会ったばかりだけどお酒は飲む気になれないしテレビはいつでもつ

虹がかかったら – グレープ

君の長い髪が 木洩れ日と遊ぶよ風に吹かれてもっと 笑ってごらんよ僕のギターにあわせ 揺れるふたりの影夢をみながらもっと 唄ってみようよ緑の森の中 とてもいい気持

残像 – グレープ

君が最後に告げた冷たいひとことが 僕を凍てつかせて もう何も見えないよもう一度 扉を開けて昨日までと同じように僕の胸を あたためておくれもうふたりの恋は終ったの

雲にらくがき – グレープ

風よ 青春という僕の舟をだいて舞いあがれ 君をのせて僕をのせて君と出会った時に僕は手に入れたよ長い事夢みていた愛の翼これからは君と空のお散歩雲のキャンバスにちょ

哀しみの白い影 – グレープ

僕の影の隣りにもういないはずの君の白い影が こしかけてゆらり ゆらり ゆらりそれは 心変わりで互いのせいではないとつまりは若すぎたんだふたり ふたり ふたり初め

追伸 – グレープ

撫子の花が咲きました芙蓉の花は枯れたけれどあなたがとても無口になった秋にこわくて私聞けませんでしたあなたの指の白い包帯上手に巻いてくれたのは誰でしょう風に頼んで

ほおずき – グレープ

いくつかの水たまりを残して梅雨が駆け抜けてしまえばしめった風の背中越しにきみの好きな夏が来ますあの日きみにせがまれてでかけた小さなお祭り綿菓子の味 アセチレンの

夢の名前 – グレープ

重いため息繰り返しては別れの言葉を探しているねあの時だとかもしかしてとか言い出したらキリが無い去りゆくとき何も要らない涙も思い出も未練も言い訳も叫ぶように「あり

うたづくり – グレープ

ふと傷ついて 失くした心あなたが拾って護ってくれた諦めていた失くした夢の続きをあなたが見ていてくれた生まれたときは誰も一人去りゆくときも皆一人そんな狭間であなた

天人菊 – グレープ

母の好きだった歌がふとラジオからこぼれている記憶の湖(うみ)の畔で母が小声で歌ってる何故こんなに切ない歌を彼女は愛したんだろう世の中は一所懸命に生きようとすれば

春を待たず君を離れ – グレープ

春を待たず君を離れ駅の片隅に恋を埋め自分に負けた哀しい僕の貌(かお)が夜汽車の窓に映る小さな瓶のウィスキィキャップに注いでは呷り思いついただけの歌なんか呟くよう

花会式 – グレープ

西ノ京まで歩きましたねたどり着く東の塔に 朧(おぼろ)三日月あなたの言葉憶えています情のない知恵なんて朽ちた心と同じ今宵薬師寺の花会式あなたの里も春になりました

Back to top button