ギリシャラブ

モデラート・カンタービレ – ギリシャラブ

ポロ・ベアのセーターの少年
赤いゴムまりを石畳について
朝霧にまつ毛を濡らし
港の方へかけていく

太陽の見すぎで酔っぱらった少年の魂が
死に向かって走る一陣の風に変わって
少年はすり減っていった

「そうか、わかったぞ! 普通の速さで歌うことが
どうしてできないのか。太陽のせいだね。
ギロチンは処刑台を降りてでも
ぼくの首をはねに来るだろう……」

ギロチンの足音がきこえる……

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どういうわけか – ギリシャラブ

人面機関車トーマスのお面をつけた子供たちのお面をはがせば人の顔ひとの顔したひとの顔音楽を聞くと寝てしまう三つの頭を持つ犬の好きな歌はすぐ終わる歌寝てしまう前に終

ブラスバンド – ギリシャラブ

ぼくらはきっと野垂れ死にさ冬の路上でなけなしはたいて買ったバラを胸に抱きながら君らは老いたウェルテルのように虚ろに生きるがいいぼくらはきっと死ぬわけじゃない永遠

からだだけの愛 – ギリシャラブ

I Miss You は毎日でI Love You は毎秒さぼくらは生まれた時から内的にラリってるんだよI Miss You は毎日でI Love You は毎

ペーパームーン – ギリシャラブ

湯水のように金を使いたいせめて水のようにお湯を使いたいけど植木鉢にお湯をかけてみたり金をまいてみても花は開かないのさそうさ 天気は悪ければ悪いほどいいのさ天気は

幽体離脱 – ギリシャラブ

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灼熱の炎 – ギリシャラブ

お金を燃やしてくれないかいつか失う前にはやくお金を燃やしてくれないか誰かにとられてしまう前に一万円札も 五千円札も 千円札も 二千円札もお金を燃やしてくれないか

ブエノスアイレス – ギリシャラブ

腰の曲がった老人のような木々そのうちの一本にあたりをつけて飛んでゆくカラスみたいにここへ来たぼくらはちょっと似ているねブエノスアイレス真夜中 あたたかすぎる風 

薔薇の洪水 – ギリシャラブ

高架下の落書きみたいに価値のある歌詞を書きたいどうかしてる 君の手をとって大理石の床を滑るように走る息を切らすメノウのように渦巻いた空の下怖いものはない怪物のよ

おれは死体 – ギリシャラブ

本当は何もない空間を空と名付けたりそういう遊びがなくちゃとかくこの世は生きづらいこの仕事クソつまんねえでもこなすよ そつなくねコツなんかねえ やるだけお疲れ ま

空洞について – ギリシャラブ

わたしには精神がないただ肉体があるだけわたしには内臓がないただ空洞があるだけわたしにはまるでわからないわたしがいったい誰なのかわたしは現世に生きていないそれ故に

愛の季節 – ギリシャラブ

まずは君にごあいさつ悲しみよ こんにちは優れた詩人ならだれでも君のことを知っている愛の季節を待つまるで稚拙な技術で君に触れるのを許しておくれよ君を愛してるんだく

イントロダクション (Reprise) – ギリシャラブ

イントロダクション何度でも繰り返すそのたび鈍い痛みがぶり返す振り返ることもなく「また会おう」いつになるかわからない約束を

悪夢へようこそ – ギリシャラブ

魔法がとけるほど恋して果物と薔薇の海におぼれてみないで でもチャンネルはそのまま少しずつ浅い呼吸を合わせて恋より夢が見たい安物の香水に本気でときめいてあなたは馬

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