カンザキイオリ

  • 偶像 – カンザキイオリ

    春空で昔を思い出したやる気なら桜と共に散った考えなくても景色は変わるから 夏雲を見ると文字が浮かんだそれでも形にはならなかっただって だって だって 全部偶像だ偶像だこの言葉の全てが偽物だ生活のためさ感動するなら金をくれなあ 笑えないぜなあ 笑えないぜなあ 何一つ楽しくないんだよ親愛なるあなたへだって だって だって 秋風に押され街を歩いた体に力が入らなかった落ち葉の方がよっぽど綺麗だ 冬晴の風が…

  • 成長痛 – カンザキイオリ

    死んでしまうなら手羽先みたいに引き裂いて僕の全てを喰らい尽くして笑って 僕の液でぐちゃぐちゃになるまで踊ってそれでいいんだよそれでいいんだよ 仕事なんてクソどうでもいい そこで関わる人間全部死ね!君以外全部いらないじゃん なのにモブキャラばっか蔓延るじゃん 挨拶とか名刺交換とかキャラの生成期間とかなんかもうだるいわ隣のやつ殺そっかな なんて思ってはいるんですが 何一つ行動できないんで君にばっか依存…

  • ダイヤモンド – カンザキイオリ

    「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」そう言って君は心臓をダイヤモンドに変えた高そうなソファの上で変わり果てた君の心臓を手に取って僕は溜め息をついた 最近流行の選択~心臓一つで眠ってみませんか~~体は未来のため再利用~~意識は全て夢の中~ 富裕層をターゲット大企業の一世一代の計画君は書き置き一つ認めて部屋で一人眠ってた 「縋り頼るものがあってよかった」「もうこれしか俺にはないんだよ」「これしかな…

  • こんな夜でもいいじゃないか – カンザキイオリ

    安っぽいバーのテキーラが消毒液みたいな匂いで安っぽい思い出と全部一緒にトイレに吐き出した 運命とかそういう話がしたいのさいつだって安心がしたいから今日は腐っとくよ こんな夜でもいいじゃないか強がってばっかの吐き溜まりこんな夜でもいいじゃないか今日くらいはありのままの疑い 「君のいない人生なんて本当にもうどうでもいいんだ」そう言えば楽だったんだろう「そんなにもう悲しくないよ」「なんかそんな気はしてた…

  • 大人 – カンザキイオリ

    ある朝目覚めると俺は大人になっていた声も枯れてシワも増えて目の下にクマが出来ている少しばかりの筋肉と肩幅も少しついたらしい部屋の隅に転がる靴下その隣で異臭を出すゴミ袋 「あの頃は本当にごめん」そう言ってくれた昔のやつらあの時裏切ったのはあいつじゃなくて俺だったじゃないかなのになかったことにして「なあ元気か?」って何言ってんだよ癒えてない傷に蓋ができるほど俺は大人にはなっちゃいない 俺は偏屈な人間な…

  • 地獄に落ちる – カンザキイオリ

    こぼれ落ちたものばかりだペットはコンビニに捨てた仲間も全て切り捨てた幸せになれるはずがないのさ ゴミの分別だとか明るい挨拶とか悪者なんだから全部が無駄なのさ 言葉より単純な方法で今すぐ地獄に落としてくれよサヨナラはあんたも知っている笑ってくれよ笑ってくれよ 今すぐに 腐り落ちたものばかりだ金がなけりゃスリをした都合が悪けりゃ無視をした将来ずっとゴミクソだ だってそうだこの瞬間誰かを殺してみたいんだ…

  • カメムシ – カンザキイオリ

    嫌われることでしか生きられない自分の匂いで死んだりする寒さに弱いから洗濯物にとりついて日向ぼっこ匂いが服につく 本当お前は可愛そうだよな生きてるだけで嫌われて跳ぼうとするものなら全力で避けられる本当お前は俺みたいだよな生きてるだけで嫌われてこの先ずっと辛いだろうから今日は逃してやる 人気の新着歌詞 吸血鬼 – カンザキイオリ 俺は吸血鬼さいつから生きているのかすら忘れた血を吸ったら吸っ…

  • あの夏が飽和する feat.花譜 – カンザキイオリ

    「昨日人を殺したんだ」君はそう言っていた梅雨時ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた夏が始まったばかりというのに君はひどく震えていたそんな話で始まるあの夏の日の記憶だ 「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ」「もう嫌になって肩を突き飛ばして」「打ち所が悪かったんだ」「もうここには居られないと思うしどっか遠いとこで死んでくるよ」そんな君に僕は言った 「それじゃ僕も連れてって」 財布を持ってナイフを…

  • 不器用な男 – カンザキイオリ

    死にたくないから物語を書いていた時代じゃないのにペンを使った気取っていたんだ気が遠くなるほど物語を気取った大人になるのが本当楽しかった 死にたくないから物語を書いていた君ならどんな結末を望むだろうかこんな展開は君なら笑うだろうか泣くんだろうか怒るだろうか 架空の君を書いていた掴めない感触は綺麗でそれ全部フィクションなんだそれでも書いた終われなかった こんなんで終わるかよ書ききったって言えるかよ春も…

  • 青い号哭 – カンザキイオリ

    骨が軋む音がする爪が優しく乾いている本棚を掃除する時が一番心地いい 大切なものがあったような愛しいものがあったような忘れたフリして覚えてんだよな 今日もあの頃に戻ってみようシワがついたおでこの奥の記憶を呼び覚ましてみようか なんでこんな早く大人になってしまうんだ夜が綺麗とか夏の幽霊とかぼやけたものばかりなんでそんなものが綺麗に見えてしまうんだ取り残され息を飲む青い号哭 桜の匂いがしてる窓の外が少し…

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