風と闇に顔が閉ざされる
はだかの眩暈 自分が見えない夜
……なぜ?
硝子の皮膚(はだ) 時を切りながら
記憶が消える 失う痛みがいい
どんな夢も かなわないから
ずっと夢に しておけるでしょ
しなやかな絶望で 孤独を飼いならし
もうひとり 心で
私が目覚めてく……いま
誰の腕も 眠りを知らない
螺旋の刹那 愛さえ解けない罠
……なぜ?
たとえ罪に 気づいていても
時がすべてを 許してしまう
痩せた目で育てた 実のない木のように
もうひとり醜い
私がそばにいる……
もう はじまりはない
もう 終わりさえない
どんな夢も かなえないまま
ずっと夢に しておきましょう
鮮やかな残酷で 真実は生まれてく
羽のないふりして 永遠は飛び去る
しなやかな絶望で 孤独を飼いならし
もうひとり 心で
私が目覚めてく……いま
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