カタソビ

  • Baby’s breath – カタソビ

    あなたが産声あげるより前にあなたに出会う為たくさんの道を迷っていました今日という日は小さなゴールです 私の小さな海 窮屈だった事でしょうあなたが動き回る度新しい気持ちに出会った2人でいることしかまだ教えてないけどいつか1人でもどこへでも行けるようにきっときっと私は完璧な人にはなれないけどきっときっとあなたの幸せを誰より願って生きていくから 振り返ってみれば間違いだらけで正しいかどうか今もわからない…

  • ブリキのハート – カタソビ

    満月みたいな スポットライト照らすこのステージに僕ら絆されていく君の瞳で泳いでる光が零れ落ちる時は優しくありたい聞こえるでしょ ブリキのハートが燃える音見様見真似の歪さだっていつか本物になるよ なるはずさビル街の隙間 溶かして沈む夕日に 背を向けこの隠れ家へ逃げておいで uh… 何も持たずにuh…フラットなままで煤まみれの夢こびりつけたままリズムに合わせてほらダンスダンスダンスねぇ独りじゃないでし…

  • 羊 – カタソビ

    先にシャワーを浴びたアンタから熱っぽいフローラルふわり香る髪の毛から水滴飛び降りてフローリングに落ちて死んでゆく大きな手で頭撫でられるとあの日のパパ思い出す甘えるのは昔から苦手だから寂しくても自分のせい 鉛のように重い足取りなのに人の群れに紛れるたびアタシだけ浮いてる様に思えて恐くなる誰かになぞってもらえなきゃ自分の輪郭さえもうわからない アンタの代わりなんて居ないのにアタシの代わりはたくさんいる…

  • ファースト・キス – カタソビ

    大人になって因果応報はそれなりに回ってきてもう二度と会わないきみを思い出しては懺悔するのです 恋に恋をしていたブレザー帰り道に味の好み漫画の趣味目も合わないのに手だけ繋いで階段一段登った気になっていた 好きになってあげられなくてごめんねきみの思春期笑ってごめんねあの頃生き急いでた少年よ今はぼちぼち楽しくやってて身勝手にあたし願ってる きみの元カノはあたしの友達で狭い校舎では全部筒抜けで二番目の彼女…

  • 一番星 – カタソビ

    置き去りの砂の城いつかにわか雨が溶かすよ軋むチェーンブラブラ揺れる僕の世界 日暮れは今日も紺碧空泳げコウモリ一粒堂々と燃えゆく一番星明日はハレルヤ 晴れてよ 大人になれば鈍くなって隕石 お化け ミサイル全部平気になると信じてた違うよ隠すのが上手くなっただけこわいものは良くも悪くも増えていくばかり擦り傷まみれの手足誇らしくて長く伸びた影は優しくて足早な季節駆け回ろう最初で最後の一等賞になりたい 黄昏…

  • 鵺 – カタソビ

    ひとつ ふたつ 指折り数えて みっつ よっつ 貴方は放り投げた真っ黒な雲が 白い月を食べてる野獣の様な風は低く唸り震えた 瞼を瞼をあけてしまえば 呼吸が呼吸ができなくなるよ冷えていく指先 噛んで声を殺して僕は僕から遠ざかる ひとつ ふたつ 約束を増やして みっつ よっつ 貴方は僕を責めた真っ黒な夜は理性を溶かして 無防備過ぎた心に痣が増えていく 何度も何度も殺した 瞼の裏には僕の骸眠る荼毘に付され…

  • 拝啓、花々。 – カタソビ

    拝啓、花々。そろそろ芽吹く季節かいこちらは狭い空の下 淡々と勤める日々ですふいに昔思い出してはひとりぼっちの六畳やたら広く感じるよ ここは故郷より早く桜前線が来ますそちらは雪と共に椿が落ちた頃でしょうか雑踏に紛れこむ今の私のリアルは無干渉に肩を寄せ合う 最果てのこの街で 君を思い出しては行方探すけれど交わす言葉見当たらず途絶えたままの青い春香りすら思い出せそうな程に恋しい景色はどこにもないけれどそ…

  • 涙が溢れるの – カタソビ

    たった一度のあのキスが忘れられないの何年経ってもトワイライトに浮ぶ白い月があの日の貴方になんだか似てる気がするの 続きがないから綺麗に収まった数ある夜の内の一つ宙ぶらりんな私に痺れ切らした空 雨を降らした珍しく二人 飲みに出歩いた柄にもなく貴方酔っていたから本当はあの頃好きだったよ なんて口走ってしまったの 貴方の肩を濡らしてく雨粒まるで私の様で胸が痛くなったのですたった一度きり重なった唇ずるい人…

  • 母さん – カタソビ

    母さんお手製の体操袋蹴り回して遊んでたクラスメイト椅子投げて怒鳴り散らした放課後の教室 先生に言われました先に手を出した方が負けだっていや何もかも最初から負けてんだから関係ないよ 用水路に映った泣き顔すごくブサイクそれ見てポロポロと涙が出た母さん母さん会いたいよ独り言でしか言っちゃいけないそんなルールがあった日々の話 母さんに会いたくてあの子は自分で靴を隠してるなんてさ根も歯もない噂をされるしそれ…

  • 幽霊船 – カタソビ

    霧の中から帆船が浮かんできたこれは僕の夢の中乗組員はあべこべで足りない形伽藍堂の瞳こっちに向けている 「話を少ししようよ少年」彼はカタカタと近づき僕の手をとった甲板から眺めた景色どこもかしこも真っ白け 彼と二人きり 枯れゆく大地に雨を降らせて何もない空に星散りばめて見えない誰かに縋る程無力な僕ら愛する誰かを抱きしめること登る朝陽の暖かさも「一瞬だけの奇跡なんだよ。」彼はそう歌い僕ら手をとり踊った …

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