ウラニーノ

ランドリーとワールド – ウラニーノ

暇つぶしに持ってきた小説も読まず ただただ見ていた
君のTシャツとぼくの下着が仲良く絡まって回る
帰りたくないな 帰りたくないな
帰ったら君の旅立ちを祝って乾杯する

2人用のベッドも洗濯機も置けない小さな部屋
ここが2人の世界だよ どこにも行けない そう思ってた
帰りたくないな 帰りたくないな
帰ったら君の旅立ちを祝って乾杯する

一番奥の洗濯機の前には髪の毛を逆立てた革ジャンの大男
回転する洗濯物に Like a Rollin’Stone のスピリットを感じたか、
洗濯機にしがみつきその振動に合わせてヘッドバンキングを始めた
Like a Rollin’Stone!!
その手前の洗濯機にはぼくよりはるかに若い母親の姿
2人の幼い子どもを置いてタバコを吸いに行ってしまった
子どもたちは小さなゲーム機に夢中になっている
今敵を八つ裂きにして歓喜の声を上げたところ
どれどれどんな怪物を倒したんだい?ってのぞき見たら
それはぼくらと同じ姿をした人間だった
入り口付近の乾燥機には初老の紳士
さっきからずーと携帯電話で話をしている
「本当に申し訳ございません」 そればっかりリピートしているんだ
ぼくは洗濯機を見つめた 瞬きをやめてその中に君の顔を映し出した
こんなにいろんなものが、いろんなことが、いろんなやつが入り乱れて
それでも回り続けているこの世界の中で
どこかに紛れ込んでしまった靴下の片割れを見つけ出すみたいに、
ぼくはまた君を探し出すことが果たしてできるんだろうか

ランドリーとワールド ランドリーとワールド

ぼくはふいに思い立って立ち上がり
洗剤と水しぶきを撒き散らしながら
回り続ける洗濯機のふたを豪快に開け
大声で君の名を叫びながらその中に頭から突っ込んだ!

帰りたくないな 帰りたくないな…
ランドリーとワールド

人気の新着歌詞

Go Back To The Hell – ウラニーノ

渋谷はちょっと苦手 滑り込む終電5秒前この街に染まる前に ぼくは帰るよ荒川を越えて through the night 利根川を越えたら midnight江戸川

手の鳴る方へ – ウラニーノ

精神安定剤をたくさん飲んじゃった あの子がブログに書いている 誇らしげに睡眠薬を多めに飲んじゃった あの子はメールを送ってきた 返事を待ってる気づいて 気にして

ダンボールに囲まれて – ウラニーノ

ダンボールに囲まれて おれは死体のように転がってた明日か明後日か 出て行く君の荷物の山逃げ場のない小さな部屋 飽きるほど君を抱いたっけな洗濯物の向こうがわ のぞ

はりまや橋でつかまえて – ウラニーノ

赤い欄干に腰かけて ずっとあなたを待ってるの路面電車が停る音に 踊る踊る 心踊る帯屋町を通り抜けて 夕日に染まるお城を見たらあなたの好きなあの店で 早めのビール

死ぬとか生きるとか – ウラニーノ

死ぬとか生きるとか そんな話はやめようぜ君がよこしたあの手紙ね くだらねぇから破り捨てたよ破り捨てたよ死ぬとか生きるとか そんな話はよしてくれよ君がよこしたあの

夏なんです – ウラニーノ

おれらの住んでる北関東 海まで車で4時間強なかなかできない海水浴 いつも水風呂で半身浴ギャル男に憧れて 日焼けしようと思って畑に全裸でいて でも赤くなって終わっ

アンケートを握りしめて – ウラニーノ

おれがツアーに出ている間に バイトのシフトは埋まってしまったおれがスタジオに入ってる間に 大好きなあの子は去っちまったおれが曲を作ってる間に 友達に子供ができて

500円のクリスマス – ウラニーノ

頭の悪いぼくたちは クリスマスなのに地元の神社で過ごしてた神様にケツを向ける形で 冷たい石段の上 腰掛けて雪なんか降らないよ ぼくが言うクリスマスだし降るかもよ

夜を越えて – ウラニーノ

夜の壁は越えられない 越えられない 越えられないこの闇を抜け出すことは難しい 難しいでも眠りにつくことは決して難しいことじゃないだからみんなそうする そうしてい

戦場に咲いた花 – ウラニーノ

ぼくがここへやってきたのは1年半ほど前のこと泣いている君を抱きしめて 笑顔のさよなら遠い遠いぼくらの国は相変わらずなようですね豊かさとは?幸せとは?この町でぼく

明日を照らせ – ウラニーノ

今日の悲しみはぶっとばして明日を照らせ 明日を照らせ満員電車に揺られながら 今日という一日について考えていた汗とアルコール臭の漂う埼京線は 疲れ切った一日の惰性

無題 – ウラニーノ

魑魅魍魎が跋扈する街へ出る 地下鉄の階段を突き進む人混みにも紛れてももれなく孤独 イヤホンで他者をシャットアウトこれみよがしに大きな舌打ち一つ 仏頂面で歩く女子

愛してる – ウラニーノ

テレビを見ながら愛してる云々と薄っぺらい曲を作っていましたテレビの中では死んだ目の兵隊さん 国境を越えて海を越えて遠い国へ知らない誰かを殺しに行くのか兵隊さんよ

中距離恋愛ラプソディ – ウラニーノ

話すことなどいくらでもあるのになんでぼくらできないんだろうコーラはビンの方がうまいようだAMラジオが意外とおもしろい鼻水が止まらんよ バイトをやめたいよ今日は久

ブランクミュージック – ウラニーノ

2013 ぼくら絶望の淵から歩きだした予言書も神話もマニフェストも 破り捨ててぼくらは歩く無人島も過去も未来も 図書館の奥に預けちゃってあなたと二人裸になって 

音楽はあるか – ウラニーノ

悲しみの終わりを告げる鐘のように戦争の終わりを告げるラジオのように退屈な授業の終わりを告げるチャイムのように労働の終わりを告げるサイレンのように例えば誰かを幸せ

海 – ウラニーノ

たとえば私が海のない町に住んでいたとしたらあなたの心のその広さを何に例えたろうたとえば私が雨の日の海を知らなかったらあなたのいないさみしさを何に例えたろう海岸線

地平線 – ウラニーノ

人気のない地下のライブハウス最前列の鉄柵にしがみついて 少女が一人泣いていた爆音に犯されるように 身をくねらせながら砂埃舞う校庭の端っこ一番低い鉄棒にしがみつい

ツアーメン~バイトのシフトに入れない~ – ウラニーノ

眠気と戦って トラックに煽られてぼくはハンドルをギュッと握り締めた夢を掴むような そんな強さで町から町ヘ ツアーは続いてくハンニュウリハホンバンハンシュツウチア

サンデーロッカーズ – ウラニーノ

平日はとにかく頭をよく下げる週末だけ反動で激しく上下に振る7日分の衝動 サンデーロッカーズ轟音で吐き出す サンデーロッカーズおれたちには守るべきものがあってWe

Back to top button