よしかわちなつ

湯の宿情話 – よしかわちなつ

二人になれたね…
やっぱり来ました…
日暮れて落ち合う
湯宿へ続く 湖畔道
一夜(ひとよ)限りの 旅なのに
重い女の 旅荷物

この日を待ったよ…
信じていいのね…
窓から見下ろす
水面(みなも)に映る 月明かり
迷い消すよに 後ろ手で
宿の浴衣の 帯を解く

送って行こうか…
ひとりで帰して…
未練を切るよに
湯宿を逃げる 湖畔道
岸にただよう 湯けむりが
沁みる昨夜(ゆうべ)の 愛の跡

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海峡雪しぐれ – よしかわちなつ

かもめお前が 身代わりか泣いて後追う 別れ船たとえ嘘でも かまわない帰ってくると 言うのなら信じて泣かずに 待ってますあぁさよならの あぁさよならの海峡雪しぐれ

愛愁和歌浦 – よしかわちなつ

別れ涙を 沈めた海は波も乱れて 打ち寄せるあなたの面影 消したくてここは紀州路 女ひとり旅流した後から 連れ戻す未練満ち潮 和歌浦(わかのうら)万葉集(うた)に

潮鳴り海峡 – よしかわちなつ

すがりつきたい あなたの船をなんで冷たく 引き離す北の早瀬の 帰り波波に罪など ないものを女 女なりゃこそ 憎くなる 潮鳴り海峡髪の乱れを 梳(と)かした後も眠

宿化粧 – よしかわちなつ

外したくない 手枕をそっと外した 夜明け前もしも貴方を 起こしたら未練ごころに また負ける月の明かりで別れ紅さす 宿化粧添えぬ二人と 知りながら無理を言いたい 

湯来しぐれ – よしかわちなつ

元の他人に 戻った人を思い切れない 意気地なししだれ桜が 未練のように岸にただよう 水内川(みのちがわ)宿の名入りの 番傘はしずく冷たい 湯来しぐれ部屋に着いて

はまなす伝説 – よしかわちなつ

沖の潮鳴り 聴きながら浜に揺れてる 紅の花船待つ女が はまなすの花になったと人は言う北の伝説 ヒュル ヒュル ヒュルル私もあなたの 帰り待ついつか添い寝に 馴ら

二人の絆川 – よしかわちなつ

あなたとわたしの 運命(さだめ)の川に浮かぶ小舟は 二人乗り惚れあった 仲だもの何があっても 離れない一緒に流れる 絆の川は命と命を 繋(つな)ぐ川無いない尽く

船場の女 – よしかわちなつ

泣けば未練が 流せるならば泣いて今夜は 夜明けまで愛の残りを 土佐堀川へ捨てる女の 淀屋橋つらい時こそ 笑わなあかんそれが それが 船場の女二つ取れない 女はつ

羽衣伝説 – よしかわちなつ

愛を残して はるかな空へ天女は旅に 出たのでしょうか……衣を掛けた 松林羽衣伝説 渚宿あなたと迎える 最後の夜は知らず知らずに 貰い泣き命けずって 尽くしてみて

飛火野ひとり – よしかわちなつ

馬酔木(あせび)の花を 散らした風が野づらをわたり 頬濡らす飛火野の 青い絨毯踏めば足下(した)から 恋しさつのるどこをどっちへ 歩いたら面影消せるの 大和路よ

恋人坂 – よしかわちなつ

愛にはぐれて 旅の空墨絵ぼかしの 蔵の町あなたの面影 探してる夕陽に映える 恋人坂よいつかふたりで 来たかった心しぐれる ひとり旅霧に抱かれた 山あいの数寄屋造

天の川伝説 – よしかわちなつ

ひとり寝 三百六十四日添い寝残りの 一夜(いちや)だけ七夕みたいな 二人の恋は年に一度の めぐり逢い明日(あした)は雨が 降らないように飾る短冊 天の川土砂降り

流氷伝説 – よしかわちなつ

恋のなきがら 捨てに来た宿の前には オホーツク海峡埋める 流氷はみれん涙の 鳴き氷女はひとり さいはてへ哀しみ流しに 来ると言う……。部屋にストーブ 燃えるのに

蛍伝説 – よしかわちなつ

あなたの愛が 見えなくて恋の闇路に また迷うほ~ ほ~ ほたる 夢ほたる蛍は 竹取りかぐや姫女のこころが 分るなら借してください 堤灯あかりひと舞済んで 夜が更

泣かせてよ – よしかわちなつ

遊び上手な 男の胸で夢を見たのが 恋しいよ一人飲む酒 淋しさばかり酔えばグラスに つのります泣かせてよ貴方 もう一度こぼれたお酒で 名前を書いて指でなぞって ま

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