やなぎなぎ

natte – やなぎなぎ

触れないけど 見えているよ
君が集めた大事なものが
壊れやすくて 動かせない
だから 多分
ずっとここにあるんだろう
ずっと

内側で鳴って
ちぐはぐを綯って
憧れになって

外側に鳴って
線と点綯って
宝物になって

好きになって

触れないけど 見えているよ
君が集めた大事なものが

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一雫 – やなぎなぎ

部屋の灯りをすべて消して窓から見える夏の夜星が囁きやさしい風がつつみ込んで心を誘うとまどい続けて素直になれずにいたけどやさしさに初めて出逢った頃はこの胸の奥がハ

concent – やなぎなぎ

囁きの間を埋めて抜けかけてるコンセント人見知りのあの子まだ上手に言えないみたい求めすぎるほど定まらないコンセプト一秒先の足もグラついて見えないみたいああ嫌だなこ

ビードロ模様 – やなぎなぎ

探していた 好きになる理由をもっともらしい言葉だとか気づいたとき 糸は縺れ合って固結びがひどくなってた躊躇わないで言えたのなら君はもう泣かないの雲の形 突き抜け

halo effect – やなぎなぎ

光集めては逃がして小さな歪みすらもう目には映らなくなる裏返る世界空気のように軽い誰が私をつくる?足元から崩れる記憶の巣守られていた殻は砕け散ってく細い光の向こう

Ambivalentidea – やなぎなぎ

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白くやわらかな花 – やなぎなぎ

晩夏の香り綴じる薄い紙をなぞって想い馳せる記録の束甘い毒が腕に絡む読み解けたなら 近づけるとそんな夢を見た花は枯れて種を残し 続いていくものだけれどこの白い花は

link – やなぎなぎ

バラバラに浮かんでるカラフルな数字を指の先の魔法で集めていく街中を飛び交ってる見えないざわめきに探している特別な色のライン目の前のものが遠くに見えて耳にぶつかる

真実の羽根 – やなぎなぎ

目が覚めて伝わる色艶の無い温度立ち上がろうとして崩れていく砂の足海のような群青漂って終わりまで何も言えなかった華奢な輪郭思い出す遠ざかる心度の距離ゆっくり満ちる

ラテラリティ – やなぎなぎ

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砂時計は空の空 – やなぎなぎ

Collige, virgo, rosas(集めよ、乙女よ、バラの花を)Collige, virgo, rosas心還る時まで詩をあげましょう永い祈りにいつか陽

melee – やなぎなぎ

陽が落ちれば当たり前に朝がくるのだと思っていた靄に溶け込んだ薄い詩歌(しいか)を口ずさめば星月夜(ほしづきよ)に鳴るやがて足を止め息衝くことさえ忘れて言葉は意味

replica – やなぎなぎ

心の中に描いた地図水で溶かした色を重ね隙間のないように埋めて笑ってた心の中に巡った毒誰にも言えない秘密がある際限なく生まれる間止め処なく私の見ていたものは何もか

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Zoetrope – やなぎなぎ

欠け落ち失くしてしまった最後のコンポーネントを探して遥かな星を辿り虹色に染まる空の果てへ隙間から零れ出す小さな灯に囚われ白日夢に似た道 歩き 歩き加速する引力が

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Surrealisme – やなぎなぎ

目覚めればいつも切ないこのまま毛布にからだを埋めていられたらいいのに不条理の支配下何度繰り返したのならば 完璧な絵を描き出せるずっと追われ続けている無意識の視覚

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mnemonic – やなぎなぎ

波は乾いた珊瑚を攫ってそっと海に還してまた打ち寄せ続けてるざらざらと落ちる砂粒のおとで目を覚ますよ明日を忘れ差し出される好意も全部振り払って走る夜は逆さの道記憶

アクアテラリウム – やなぎなぎ

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You can count on me – やなぎなぎ

不器用な君が好きだよいつも逆走して落ち込んでるでもただの一度ども言わないもう諦めるよ、なんて飾り立てるだけ空洞のコトバ 似合わない前だけ見てていいよ君がレール間

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