みうら晶朗

女の雨 – みうら晶朗

そぼ降る雨に 傘もなく
寒さに震える 私の肩を抱き
「これでいいよ、いいんだ」と 背を向けたひと
さだめ恨めば 眠られず あぁ…
今夜だけは 一人きりで 泣いて泣き通す

触れてはならない 唇に
すべてをあずけた あの日も雨でした
「戻れないよ、いいのか」と 囁く声に
息を殺して うなずけば あぁ…
降りしきる 雨の音が 包む夜でした

涙も涸れた 今朝方は
あなたの嫌いな 濃いめの紅を引く
「これでいいの、いいのよ」と 手鏡見れば
映る窓には 未練雨 あぁ…
女ごころ 揺するように 何故に降りつづく

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望郷新相馬 – みうら晶朗

花は咲いても 淋しいものは人の別れと 春の雨会津恋しや 遠い空帰りたくてもナー 帰れはしない土産ばなしも ない今は ない今はハアーはるか彼方は 相馬の空かヨーナ

望郷よされ節 – みうら晶朗

星が星が 星がまたたくよ遥か故郷は その向こう風のすきまに 望郷よされコップ持つ手が かじかむ冬だああ 帰ろかな 帰ろかな よされの里よよされ よされ ああ‥‥

あなたのギター – みうら晶朗

人差し指で 爪弾くギター あなたが好きな歌でした今はひとりのこの部屋に ポロロ… 淋しく響きますあぁ 外は雪ですねかじかむ指が恋しがるあなたの温もりを優しさを 

望郷五木くずし – みうら晶朗

故郷は どんなに どんなに 遠くてもいつもこころの 中にある夕焼け ネムの木 母さんの背中が恋しい 子守り唄おどま 盆ぎり 盆ぎり盆から先きゃ おらんど盆が早よ

岩木山 – みうら晶朗

しんしんと雪が 津軽は北のはてしばれる この身を 三味の音(ね)と歩いて人生 五十年あぁ…見ててくれたか 岩木山流した涙は 忘れたが忘れない…人の心の温かさ流れ

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