ひふみかおり

mothers – ひふみかおり

小さな両手で守りたいもの 壊してばかりで
こんな私もこの地球から 生まれてきたのに

土に落ちて混ざれ 雨と涙の粒
しゃがんで吸い込んだ 紅い花は甘くて 広がる大地 そっと撫でてみた

抱いて抱いて 今 感じるまま
臆病すぎるこの身体の 傷口が開かないように
抱いて抱いて 今 ただ一途に
眠れる場所を探している 震える瞳に すべてを溶かして

疲れた肌で鳥も草木も 耳をたてている
宇宙に響く蒼い色した しなやかなリズム

風に消してしまえ 雲をため息ごと
寝転んだ背中にからむ砂 やさしくて 広がる大地 握り返してた

抱いて抱いて 今 せめてひとり
帰れるはずのあなただけは 憎んでしまわないように
抱いて抱いて 今 ただ素直に
自分をゆっくり許して 愛せますように すべてを溶かして

何もしない弱さ 無理と知る空しさ
冷たく笑った 心のずっと奥に 広がる大地

思い描いてた 今 感じるまま
臆病すぎるこの身体の 傷口が開かないように
抱いて抱いて 今 ただ一途に
眠れる場所を探している 震える瞳を

抱いて抱いて 今 あなたしか
信じられない子供達の 明日を生きていけるように
抱いて抱いて 今 声にならない
罪人達のその祈りと 軋む足音に すべてを溶かして

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明けない空 – ひふみかおり

蒼ざめてく 雲間にそっと消えゆく 光 見てた生ぬるい 風の中 淡く透きとおった 月がゆれてた遠い目で かたむいた あたまを 合わせて微かに 響く ため息とその背

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