はっぴいえんど

風をあつめて – はっぴいえんど

街のはずれの
背のびした路次を 散歩してたら
汚点だらけの 靄ごしに
起きぬけの露面電車が
海を渡るのが 見えたんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

とても素適な
昧爽どきを 通り抜けてたら
伽藍とした 防波堤ごしに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊してるのが 見えたんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

人気のない
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 玻璃ごしに
摩天楼の衣擦れが
舗道をひたすのを見たんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

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続はっぴーいいえーんど – はっぴいえんど

「もうずっと昔に 楽しい振りや 愉快な振りや 淋しい振りや 悲しい振りや苦しい振り することなんか 忘れちまったと思ってた」「だけど この頃 闇ん中を手探りで歩

はっぴいえんど – はっぴいえんど

今は昔のこと 末永く暮した桃太郎のように しあわせになれるという伽噺のように はっぴいえんどはっぴいえんどならいいさ でもしあわせなんて どう終わるかじゃないど

いらいら – はっぴいえんど

どうしたというんだ 時計の音が気になる 眠れない 眠れないいらいら いらいら いらいら苦しい 苦しいんだ 息をすることもできない 多過ぎる 多過ぎるいらいら い

朝 – はっぴいえんど

朝がカーテンの隙間から洩れ横たわる君を優しく包む 白い壁に光は遊び なんて眠りは 君を綺麗にするんだ 今僕のなかを朝が通り過ぎる 顔を乖け ひとりで生きて来た 

あやか市の動物園 – はっぴいえんど

あやか市 おそろ市や わび市ではないのです ぼくらのげんじゅうしょはひとご都 なのですこおちゃをすするおまえ ぼくのどがからからだぜ からから ぱいろっとのから

飛べない空 – はっぴいえんど

亜米利加から遠く離れた 空の下で何が起るのか 閉ざされた陸のようなこころに 何が起るのか嘘で固めた画描きのぺてん師があのへたな空を描いたような気がする一つの憧れ

敵タナトスを想起せよ! – はっぴいえんど

涙ぐんだような碧めた月が うとうとしている隙に忍び込んで来て 部屋を浄っている 何かが近づく気配がしている壁や床板の密やかな息に 雨が吹きなぐる とても不可思議

しんしんしん – はっぴいえんど

古惚け黄蝕んだ心は 汚れた雪のうえに落ちて 道の端の塵と混じる何もかも嫌になり 自分さえ汚れた雪のなかに消えて 泥濘になればいい車が驟る白いものは雪 人が渉く雪

さよなら通り3番地 – はっぴいえんど

知らない空が ぐるりとまわり冬の絵の具が 淋しく流れるどの通りにも さよならなんて淋しい言葉が 滲んでいるだけこうしてぼくは待っていようきみが微笑みを想い出すま

氷雨月のスケッチ – はっぴいえんど

雨のむこうに街が煙って赤や黄のパラソル涙に濡れて12色の色鉛筆でスケッチされたお前の顔ねえ もうやめようよ こんな淋しい話お前の暗い瞳の中に青褪めた街 深く沈ん

風来坊 – はっぴいえんど

ふらり ふら ふら 風来坊 風来坊朝から 晩まで 風来坊 風来坊 風来坊風来坊 風来坊風来坊 風来坊疲れてる 風来坊 風来坊いつまでたっても 風来坊 風来坊 風

明日あたりはきっと春 – はっぴいえんど

冬化粧 白は流れて砂糖菓子の街 ひっそりとテーブルには牛乳瓶に詰められた ぼくらの春がほら ごらん冬が空をゆっくりと渡ってゆくよ冬がだんだん遠くなる春の部屋 緑

相合傘 – はっぴいえんど

いつも 通り雨にゃいつも 通り雨にゃあの町 この町どの路地もひっそり閑いつも 通り雨にゃいつも 通り雨にゃほおづき クチュ クチュ相合傘 道行すっかり晴れたら離

颱風 – はっぴいえんど

四辺は俄かにかき曇り窓の簾を洌たい風がぐらぐらゆさぶる正午のてれびじょんの天気予報が台風第二十三号の接近を知らせる空を鼠色の雲が迅く迅く迅く迅くはしり 風はどん

あしたてんきになあれ – はっぴいえんど

ときどき戦闘機が墜ちてくる街に今日は朝から雨がしとしと黝んだ水溜りを飛んだ少女はとっておきの微笑ぽつん旧いふぃるむのようなざぁざぁ雨に戦車のような 黒雲びゅうび

さよならアメリカ さよならニッポン – はっぴいえんど

さよならアメリカさよならニッポンさよならアメリカさよならニッポンバイバイ バイバイバイバイ バイバイ

夏なんです – はっぴいえんど

田舎の白い畦道で埃っぽい風が立ち止る地べたにペタンとしゃがみこみ奴らがビー玉はじいてるギンギンギラギラの太陽なんですギンギンギラギラの夏なんです鎮守の森は ふか

春よ来い – はっぴいえんど

お正月といえばこたつを囲んでおぞう煮を食べながらかるたをしてたものです今年はひとりぼっちで年を迎えたんです除夜の鐘が寂しすぎ耳を押えてました家さえ飛び出なければ

無風状態 – はっぴいえんど

マストに風を巻いて海に乗り出せ低い雲をしょったら西まで連れてけ破れ空から洩れてる光をたぐって土と木の実をしょったら都市の海まで連れてけ肩のオウムは 何を歌う思い

抱きしめたい – はっぴいえんど

淡い光が吹きこむ窓を遠い田舎が飛んでゆきますぼくは烟草をくわえ一服するときみのことを考えるんです黝い煙を吐き出しながら白い曠地を切り裂いて冬の機関車は走りますき

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