はせがわかおり

ちっぽけな願い – はせがわかおり

マンションの12階から落ちてきた 植木鉢が頭蓋骨をかちわる時
今日の日はさようならをハミングしていたい
できればよく晴れた日曜日がいい

人気のない路地裏背後から 見知らぬ刃物が心臓をつらぬく時
今日の晩御飯について考えていたい できれば星が綺麗な夜がいい

数ある中の ちっぽけな願い
数ある中の ちっぽけな願い

震度10の大地震が突然街を襲い つぶれた家の下敷きになった時
いつか家族で行った小豆島旅行の夢を見ていたい
できれば空気がおいしい夜明け前に

信号無視の車が横断歩道で スキップしてるわたしをひき逃げした時
大好きなあの人のことを考えていたい できればデートの帰り道がいい

数ある中の ちっぽけな願い
数ある中の ちっぽけな願い

できるだけ避けたい 避けてとおりたい

読みかけの本が

まだまだ山積みになっているから

まだまだ山積みになっているから

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トラック街道、どこまでも – はせがわかおり

北の果てから南の果て 海越え山越えどこまでも手作り弁当助手席に 高速道路走り抜ける今夜の綺麗な満月に 気をとられないようにしてハンドルギュッと握りしめ お気に入

名のない花 – はせがわかおり

名のない種はいつか名のある 種になる なれる名のない色もいつか名のある 色になる なれる力いっぱい 大きな空の下心広げて 今いるその場所でただ 咲いて 咲いて 

ひまわりにお酒を – はせがわかおり

酔いしれて泣き出してしまったさっきまで笑うことができたのにこらえた涙よみがえり思い出す愛する人が迎えに来ると 信じて待ったことわたしは枯れないひまわりみたいだ 

I was born – はせがわかおり

フランスにうまれていたら フランスが好きだっただろうアフリカにうまれていたら アフリカが好きだっただろうだけど私は 日本にうまれたたまたまこうして 日本にうまれ

負けるなbeat – はせがわかおり

負けるな負けるな嫉妬に負けるな 負けるな負けるな寂しさに負けるな負けるな負けるな弱さに負けるな 負けるな負けるな苦しさに負けるな全てのあらゆる感情を 心の栄養に

君はいつも – はせがわかおり

君の何気ない表情が ぼくを励まし 不安にもさせる君の何気ない一言が ぼくを笑わせ 悲しくもさせる君はいつも世界を 変えているんだよ少なくとも ぼくの世界を君の何

オオカミ少年 – はせがわかおり

自分を大きく見せるため嘘 嘘 嘘 嘘 嘘をつくその場をなんとかやりすごすため嘘 嘘 嘘 嘘 嘘をつく知らないことを 知ってると言ったりやってもいないこと やった

いちにちいっこ – はせがわかおり

いちにちいっこいちにちいっこ できたらいいねいちにちいっこ できないよりもいちにちいっこ いっこずつできることから いっこずつたくさんよりも いっこずついっこが

悪者のうた – はせがわかおり

悪いことをしたから 悪者 とよばれて悪いことをする前は 何者だったんだろうひとりぼっちの 悪者仲間といっしょの 悪者洞くつの中の 悪者太陽の下の 悪者守りたいも

シンガーソングライターのうた – はせがわかおり

ぼくが作ったこのうたが あなたに届くその日までぼくは絶対くたばれない 何があってもくたばれない目には見えない 触れることもできない宿命ってやつが 決まっていたと

ゆがんだ絵 – はせがわかおり

小さい頃によくした絵を描く授業となりのあの子はいつもきれいに描いてたわたしの描く絵は こんなにも汚いそんなふうに思うだけで ゆがんで見えて描きなおしてた消しゴム

紙切れ – はせがわかおり

ただの一枚の紙切れに あなたが文字を書いただけでただの一枚の紙切れが ただの一枚の紙切れじゃなくなったそんな一枚の紙切れを 手帳にそっとはさみこむそんな一枚の紙

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