はせがわかおり

  • 紙切れ – はせがわかおり

    ただの一枚の紙切れに あなたが文字を書いただけでただの一枚の紙切れが ただの一枚の紙切れじゃなくなった そんな一枚の紙切れを 手帳にそっとはさみこむそんな一枚の紙切れが どこかへいってしまわぬように こんな一枚の紙切れが わたしにとっての宝物こんな小さな紙切れを あなたは宝物に変えられる ただの一枚の紙切れに あなたの顔を思い出すただの一枚の紙切れに あなたの声を聞くようで そんな一枚の紙切れを …

  • ゆがんだ絵 – はせがわかおり

    小さい頃によくした絵を描く授業となりのあの子はいつもきれいに描いてた わたしの描く絵は こんなにも汚いそんなふうに思うだけで ゆがんで見えて描きなおしてた 消しゴムで消したあとに残るのはやるせないむなしさの消しクズたちいまだに覚えている あの頃のこといまだに変わらない あの頃のように きれいに仕上げる素質なんてない きれいに仕上げる必要もない 本物の花に 憧れを抱きながら見つけたいものがある ボロ…

  • シンガーソングライターのうた – はせがわかおり

    ぼくが作ったこのうたが あなたに届くその日までぼくは絶対くたばれない 何があってもくたばれない 目には見えない 触れることもできない宿命ってやつが 決まっていたとしても 新しいうたができたぼくに明日をください 明後日をください うたを作って道を作る これがぼくにとっての生きがい感じる心がある限り うたが尽きることはない ぼくが作ったこのうたが あなたに届くその日までぼくは絶対くたばれない 何があっ…

  • 悪者のうた – はせがわかおり

    悪いことをしたから 悪者 とよばれて悪いことをする前は 何者だったんだろう ひとりぼっちの 悪者仲間といっしょの 悪者洞くつの中の 悪者太陽の下の 悪者 守りたいもののために 自分の心だけ信じてどこまでも傷ついて どこまでも傷つけてしまう 悪者の涙を いつも知らされない悪者の苦しみを いつも知らされない 愛を知らない 悪者陽気に踊る 悪者鏡に映る 悪者満月の夜の 悪者 ひとりぼっちの 悪者仲間とい…

  • いちにちいっこ – はせがわかおり

    いちにちいっこ いちにちいっこ できたらいいねいちにちいっこ できないよりもいちにちいっこ いっこずつできることから いっこずつ たくさんよりも いっこずついっこがそのうち たくさんになる いちにちいっこ ふつかでにっこにこできたらいいね きっとできるさ てがみをかこう ゆっくりかこうりょうりをつくろう ゆっくりつくろう いちにちいっこ なんでもいいさできることから いっこずつ いちにちいっこ ふ…

  • オオカミ少年 – はせがわかおり

    自分を大きく見せるため嘘 嘘 嘘 嘘 嘘をつくその場をなんとかやりすごすため嘘 嘘 嘘 嘘 嘘をつく 知らないことを 知ってると言ったりやってもいないこと やったと言ったり嘘は嘘を 呼び寄せて嘘がまた嘘を 苦しめる 格好つけたら 格好悪くなった これが今の ほんとうのぼく格好悪くて ごめんなさい いつかあなたに 言わなくちゃ ほんとうのぼくを話したらあなたは笑ってくれるだろうかほんとうのぼくを話し…

  • 君はいつも – はせがわかおり

    君の何気ない表情が ぼくを励まし 不安にもさせる君の何気ない一言が ぼくを笑わせ 悲しくもさせる 君はいつも世界を 変えているんだよ少なくとも ぼくの世界を 君の何気ない優しさが ぼくを伝って誰かに届く届いた優しさがまた誰かを伝って いつかは地球の 裏側まで 君はいつも世界を 変えているんだよ遠くで君が 眠っている間でも 君はいつも世界を 変えているんだよ少なくともぼくの 心を動かしてる 君はいつ…

  • 負けるなbeat – はせがわかおり

    負けるな負けるな嫉妬に負けるな 負けるな負けるな寂しさに負けるな負けるな負けるな弱さに負けるな 負けるな負けるな苦しさに負けるな 全てのあらゆる感情を 心の栄養にしていきたいどんな奴でもかかっておいでって 胸を広げて立っていたい ぼくは 誰にも負けたくないぼくは 何にも負けたくないぼくは 自分に負けたくない一番自分に負けたくない 負けるな負けるな執着に負けるな 負けるな負けるな苛立ちに負けるな負け…

  • I was born – はせがわかおり

    フランスにうまれていたら フランスが好きだっただろうアフリカにうまれていたら アフリカが好きだっただろう だけど私は 日本にうまれたたまたまこうして 日本にうまれたそして家族に 友達に 恋人に逢えたこの国で この場所で いろいろあるけど 日本が大好きみんなに逢える 日本が大好き ブラジルにうまれていたら ブラジルが好きだっただろうモンゴルにうまれていたら モンゴルが好きだっただろう だけど私は 日…

  • ちっぽけな願い – はせがわかおり

    マンションの12階から落ちてきた 植木鉢が頭蓋骨をかちわる時今日の日はさようならをハミングしていたいできればよく晴れた日曜日がいい 人気のない路地裏背後から 見知らぬ刃物が心臓をつらぬく時今日の晩御飯について考えていたい できれば星が綺麗な夜がいい 数ある中の ちっぽけな願い数ある中の ちっぽけな願い 震度10の大地震が突然街を襲い つぶれた家の下敷きになった時いつか家族で行った小豆島旅行の夢を見…

Back to top button