はかまだ雪絵

冬湊… – はかまだ雪絵

小石拾って 投げてみて
冬の湊で 泣いてみた…
雪が チラホラ 降る漁港
夢も あんたも 忘れます
いいのよ いいのよ この未来(さき)…私…
いいのよ いいのよ あんたも忘れて
風で 涙も 出やしない
雪で 想い出 消してゆく
ひとり この町 離れます
恋の捨て場の 冬…湊…

すべてこの海 捨ててゆく
鴎 拾って行くがいい
北の 小さな みなと町
みんな この浜 埋めて行く
そうなの そうなの この未来(さき)…私…
そうなの そうなの 泣くだけ忘れる
混ぜに 涙が飛ばされて
波に 消された 昨日まで
一人 バス待つ 北の町
声を殺して 泣く…湊…

北の本州 最果ての
誰にも言えぬ 恋話し
吹雪 変わった 十三湊(とさみなと)
ひとり飛び乗る バスの窓
必ず 必ず この未来(さき)…私…
必ず 必ず 幸せになるヮ
窓に 二人の 名前(な)を書いて
あんた消します さようなら
津軽海峡… 渡ります…
すべて終わった 冬…湊…

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