そこに鳴る

white for – そこに鳴る

人は経験しないと何もわからない
そんなことわかってるってもうこれ何回目の話?
ありふれた関係性じゃ満たされないって
わからない わかってた? わかってる

あなたに踏み込むことがきっと怖かった
私が私じゃなくなってしまうような気がして
でも気付けば寝顔とか見たりしたりしていて
笑っちゃうよね 笑っちゃうよな 笑えないな

仕草一つでも許せない
あなたを支配する道理なんてないのに
愛とか恋とかそんな言葉で
片付けたくはない したくはない

あなたがくれた 長くて短い日々が
憎しみに変わる それくらいに大切だと
気づかないように 瞼をそっと結んで
涙は出ない まだ出ない まだ出ない
涙が出ないや

人を想うことがこんなにも苦しいなら
知りたくなかった ドラマみたいな話だね 笑える
私は1人じゃないし、幸せでいるよ
それなのに それなのに 苦しいよ

表情一つで魅せられて
怖いな 怖いよ 気づく前には戻れない
想っていたいけど知りたくない
何も 何も 何も

あなたへの想いを 長くて短い日々を
認めてしまえば 呼吸も忘れてしまうから
もうそれならいっそ 深い黒い海の中で
眠りたい 眠りたい 眠りたい
できるはずもないのに

知りもしたくもない 自分に出会って
曖昧な嘘で自分を縛って
同じ過ちばかり繰り返して
止まっていたくはない

あなたがくれた 長くて短い日々が
愛しくなって ただそれだけで十分と
気づいてしまえば 瞼をそっと緩めて
涙が出て 溢れて 溢れて

あなたがくれた 長くて短い日々が
あるからきっと 今誰かを想えて
さよならできるよ 全部忘れないから
全て 拾って 抱えて 歩むって

決めたから

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