せりかな

夢の通いみち – せりかな

ねぇ君は僕と出会って 良かったなって思えてるかな
ねぇもしかすると 君だって 見えないとこで泣いてた日もあったかな
ねぇ君はどうかなぁ

終電間際の 街灯の下を 一歩後ろ歩く右手が
コートの裾を引っ張る感触が 今も僕を掻き乱してるってのに

君と話す時間が惜しくて 電車をもう一本もう一本見送ったあの日から

君が僕を愛してて 僕も君を愛してて
それでいい それでいいはずなのに
君が悪いわけじゃない でも僕にもどうしようもない
そんな想いを抱えて 毎日をやり過ごしてます

最初からこうなることを 知ってたのになんて馬鹿だね
最後の時はバイバイじゃなくて またね またね 言葉に祈り込めて

別れが覗く出会いの意味は?

住ノ江の岸に寄る 夜の静かな波も 人目よ眩むというほどに
分かってる 夢でさえ結ばれることはない
運命が聞いて呆れる
例えば君が僕に 見向きもしなかったとしても 結局愛したと思うから
君が悪いわけじゃない でも僕にもどうしようもない
そんな想いを抱えて

きっと誰もが 少なからずは 抱える憂いや無力感を
もがき昇華しながら 次の光を見出す 君を愛した誇りを胸に

君が僕を愛してて 僕も君を愛してて
それでいい それでいいはずだから
先の見える道じゃない でも未来に少し期待したい
幸せを願いたい
例えば君が路頭に迷う日は振り向いてよ
僕らの轍はここにある
二人の日々は未来を照らす光となる
君が笑ってられるように 僕のいない道でも
そう信じていく

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