すぎもとまさと

柚子 – すぎもとまさと

まだ俺が がきの頃 越してきた家に
若い親父が植えた柚子 今年も青い実がなった…
義母(はは)譲り 柚子のジャムトーストに塗って
自信なさげに出来を訊く おまえがやけに眩しいよ…
ちびを学校に送り出し 久しぶりだね 朝の食卓(テーブル)
隣近所の噂にも なぜか胸は安らぐ
甘酸っぱい柚子の味 後ほろ苦い柚子の味
ねぇ 今 1日だって
おまえより長く生きて やる気でいるが
ねぇ もし もしもだよ
呆気なく俺が先に 逝ったとしたら…ごめんな

くり返し不始末を 仕出かした俺さ
いつも土下座で詫びるとは お前が両親(おや)を宥(なだ)めたね…
父は亡く 母も亡く 人生は速い
ひとつ正しいことをした お前を女房にしたこと…
どんな幸せを捨ててたか 沸いたケトルの笛に沁みるよ
少し休めよ、コーヒーは 俺が入れてやるから
甘酸っぱい柚子の味 後ほろ苦い柚子の味
ねぇ 今 ありがとうとか
お座なりの感謝なんか 言わずにおくが
ねぇ もし もしもだよ
償いもできず先に 逝ったとしたら…ごめんな

ねぇ 今 1日だって
おまえより長く生きて やる気でいるが
ねぇ もし もしもだよ
苦労だけくれて 先に 逝ったとしたら…ごめんな
その時はごめんな…

人気の新着歌詞

花のように鳥のように – すぎもとまさと

そこにあるから 追いかけて行けば はかない 逃げ水のそれが しあわせ あるよでなくてだけど 夢見る 願かける花のように 鳥のように世の中に 生まれたら いちずに

ハートブレイク・ダンディー – すぎもとまさと

リクライニングシートが 気晴らしのベッド港は ミッドナイトブルースシャンパンをあけて CDをかけるひとりの ロンリータイム夜空よ お前だけがこの俺を つつんでく

転がる石 – すぎもとまさと

十五は 胸を患って咳きこむたびに 血を吐いた十六 父の夢こわし軟派の道を こころざす十七 本を読むばかり愛することも 臆病で十八 家出の夢をみてこっそり手紙 書

惚れた女が死んだ夜は – すぎもとまさと

なぐさめなんかは ほしくない黙って酒だけ おいてゆけ惚れた女が 死んだ夜は俺はひとりで 酒をくむわかりはしないさ この痛みどこへもやりばの ない気持惚れた女が 

黄昏シネマ – すぎもとまさと

十年ぶりに 降りた駅想い出たずねて ここへ来た三本立ての 黄昏シネマ学校帰りに 待ち合わせたね硬い座席に もたれたらあなたが隣りにいるようであなたの 遠い青春の

忍冬 – すぎもとまさと

だっていつかこじれて 駄目になるより恋の匂いさせずに そばにいたいわたまに逢ってこうして 飲めるだけでも女として少しは 夢があるでしょ…失くせない 人だからつづ

ごめんな… – すぎもとまさと

さよならの 受話器置いた真夜中の公衆電話無口なお前が子供のようにふざけていたね泣かせるなと呟いたら涙まじり 笑い声さだって捨てたのはあなたじゃないのおかしいわよ

ドスコイ・ダンシング – すぎもとまさと

ドスコイダンシング ドスコイダンシングドスコイダンシング…ドスコイダンシング ドスコイダンシングドスコイダンシング ドスコイダンシングドスコイ ドスコイ ドスコ

星空のトーキョー – すぎもとまさと

あなたを想って 一日が終わるの今夜もため息が 素肌にこぼれる二人で過ごした この街で暮らすのいつかは もう一度 逢える気がしてAh…なんて星がきれいな夜なのねA

秋櫻の頃 – すぎもとまさと

いくつかの 盆が過ぎいくつかの 齢を取る秋の日和の 陽だまりのなかを亡き父は 縁側にいつも湯呑みを 置いていたコスモスが 咲いている風がきて 揺れているそんな風

小島の女 – すぎもとまさと

明日の朝には あんたは船にあたしは桟橋 手を振るだけさ泣かないよ 慣れてるさ男は みんなおなじだよあたしは小島の 居酒屋ぐらし北から放浪(なが)れて 瀬戸内に来

紅い花 – すぎもとまさと

昨日の夢を 追いかけて今夜もひとり ざわめきに遊ぶ昔の自分が なつかしくなり酒をあおる騒いで飲んで いるうちにこんなにはやく 時は過ぎるのか琥珀のグラスに 浮か

冬隣 – すぎもとまさと

あなたの真似して お湯割りの焼酎のんでは むせてますつよくもないのに やめろよと叱りにおいでよ 来れるなら地球の夜更けは 淋しいよ…そこからわたしが 見えますか

かもめの街 – すぎもとまさと

やっと酒場(みせ)が終わって ほろ酔いで坂を下りる頃白っ茶けたお天道(てんとう)が 浜辺を染め始めるのさそんなやりきれなさは 夜眠る人にゃ分からないさ波止場に出

クリフサイドのリリー – すぎもとまさと

クリフサイドのリリーが死んだベッドの電話 握りながら誰に別れを 言いたかったか誰も知らない港の見える ホテルが好きで浮いた噂も 妙になくて俺の気持を 知っていな

港町ジャズクラブ~眠っていたラブレター~ – すぎもとまさと

あの頃はもてたわね 青春の華ね港町ジャズクラブ にぎやかな祭愛もあり 恋もあり お遊びもあって夢なら覚めずに いてと思っただけどいつしか みないなくなり街の様子

アパートの鍵 – すぎもとまさと

二年くらした アパートを夜にあの娘が 朝にぼくが一人一人で 出て行ってそれで 時代が終わったいつになっても 青春は心細さが ついてまわる傷の深さに 気がついてそ

聖橋で – すぎもとまさと

あなたは売れない小説をためいきついて 書いている見果てぬ夢と知りながらわたしは横についている大きな愛だと信じてもついうなだれてしまいそう貧しいことは 平気でもこ

人間模様 – すぎもとまさと

上手に口説いて くれたなら今すぐ返事が 出来るのに大事な時には うつむいてお酒の匂い 嗅いでいるジョークもいわずに 歌わずに静かに笑って いるけれど少ない言葉は

Yours~時のいたずら~ – すぎもとまさと

呆(あき)れるほど長く 友達でいたからあなたを失くすかも 好きと言い出せば…運命(さだめ)なんて いつの日も 遅れて来るものね今はいいわ こうして 隣の席で歌が

Back to top button