しのづかまゆみ

嫁入り前 – しのづかまゆみ

十八十九は 遊んで過して
二十才になったら 考えあらため
どこの良家の 子女だろと
いわれるように はげみます

町から町へと ふらふら流して
軽そうな坊やを 誘っていたけど
それもきっぱり やめにして
大物だけを ねらいます

朝はきちんと 七時に起きます
両手そろえて あいさつします
お茶やお華は 勿論のこと
三つかけもち 学校通いも致します

女と生まれて 女で生きるにゃ
これがサイコーと 先輩たちが
口をスッパク 忠告します
ほんの二年の ガマンです

男の友だち きれいにサヨナラ
青春時代に 終止符打ちます
きっとすてきな 想い出と
涙を見せて だまします

夜はきちんと 六時に戻って
家の手伝い セッセッとします
いつもニコニコ 可愛い娘
そんな態度で 両親安心致します

女と生まれて 女で生きるにゃ
これがサイコーと 先輩たちが
口をスッパク 忠告します
ほんの二年の ガマンです

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題名のない物語 – しのづかまゆみ

私が死んだら 港へ捨ててみんなで手をふり おくっておくれくちぐせみたいに いってたあの娘がくちぐせ通りに なってしまったよキャンドルともして ギターをひいて陽気

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真夜中に 買物に行きましたささやかな パーティのためでした忘れてた誕生日 おもいだしひとりワインを 飲みたかったそこだけ 明るい店先で何故か 私は立ちすくむ肩を

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