さだまさし

安曇野 – さだまさし

夢を夢で終わらせたくないと 君はこの町を出る
ちぎれるほど振るその指先が 芒にとけた秋の日
野分き吹く安曇野(あずみの)に君の後ろ姿
まだ明け染めぬ空に名残り月
僕の愛を一包み 君の知らぬ間に
その小さな荷物に忍ばせた
それに気付く程疲れた時は 思い出して梓川

君は味気無きその便箋に 恋を覚えたと綴る
山を染めた白が山葵の花に 色を移した春の日
立ち昇る陽炎に君の面影を
映してすぐに消えた忍草
乱れ染めうつろいゆく そんな人の夜に
咲いてまた散る一炊の夢
鳥が一声啼いてゆく 日は西へと落ちてゆく

君は夢の道程を 君の色で染めて
幸福になれ それも僕の愛
春疾風安曇野に辛夷の香り撒いて
今暮れなずむ空に朧月
夢がそっと帰ってゆく ふと八十八夜

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春待峠 – さだまさし

白い 白い雪の下を 流れる水に色とりどりの鯉 揺らいだ青い 青い空を写し 流れる水に君の淋しそうな 笑顔が揺れたまた会えるかな きっと会えるね春待峠 去りゆくバ

女優 – さだまさし

涙こぼし別れ告げた 思いついた嘘で棄てたけれど嘘と思いはしない そんな世界で暮らしてる空はいつも青くはないし 水はいつも澄んではいない風も吹けば雨も降るし 心の

おむすびクリスマス – さだまさし

君はもう忘れてしまったかしら二人だけのクリスマス・イヴあの頃僕等 お互いの愛のほか何も持たなかったそれでも僕等は精一杯に生きようとしてたねケーキのかわりに君がこ

渚にて −センチメンタル・フェスティバル− – さだまさし

君は知らぬ間に ベッドから脱け出して庭づたいに浜辺 素足で歩いてる長い黒髪は 逆光線に透けて白いえりあしは 銀色に揺れている思い出を拾い集める様に寄せて返す 波

桐の花 – さだまさし

鈍色の空を 低く飛ぶ鳥が短く啼いてゆきます 真昼の雨遠くで季節のかわりゆく音を独りきり聴いている午后手紙を書きます 少しつらいです離れて暮らしてる あなたが見え

記念樹 – さだまさし

少し大人びた午後の陽射しの中をわざと背中伸ばして今あなたの腕の中から歩きはじめたところ信号が変わる人波が動きだす足が震えて恥ずかしいふと掌を陽にかざせば若葉が目

Close Your Eyes −瞳をとじて− – さだまさし

Close Your Eyes 瞳をとじてOpen Your Mind 僕をみつめて悲しいことは早く忘れて 僕の胸におかえり雨あがりのHighway 二人っきり

O.K! – さだまさし

O.K! 君が望むなら僕たちの夜はまだこれからO.K! 翼をあげよう二人きり この空を翔びたい君はティンカーベル 僕はピーターパン月の光を浴び乍らGo To N

もーひとつの恋愛症候群 – さだまさし

恋と呼ばれる一過性の発情症候群に於けるその発病及び傾向と対策をここで考え直す国籍、成績、月収、貯金、単身赴任賞罰のあるなしにかかわらず凡そ次のとおりなにしろ気が

夢一匁 – さだまさし

閑かな日だまりに並んだ ささやかな鉢植えの様に老人たちは おだやかに吹いて来る 風を聴いてる遠い昔のことの方が ずっと確かに憶えている遠ざかる風景は何故か 初め

草枕 – さだまさし

寂しさに耐えかねて 窓をあければ西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲遠くで枕木が 旅をかぞえている渡り鳥が南の空をめざして帰るあてのない旅に出る オリオンの胸

長崎BREEZE – さだまさし

路面電車の窓から想い出が風の様に おだやかに吹いてくる海風を孕んだ あじさい色の空君を愛して過ごしたこの町停車場を幾つか数えてやがてゆるやかなカーブ かすかに車

ねこ背のたぬき – さだまさし

ねこ背のたぬきがね………。おこぜのサシミをね買って帰ったってサねこ背のたぬきは酒の肴に かなりうるさいねこ背のたぬきがね………。おこぜのサシミをね帰って喰ったら

上海小夜曲 – さだまさし

ひとり来た思い出の上海今もなお きみを想う黄昏 行き交う見知らぬ女どこかきみに似ていた街路樹に さざめく風肩寄せて歩くふたり水面に映る灯りすべて夜霧に消えゆく生

Final Count Down – さだまさし

いつまでも 踊ってないでもうそろそろそろ 終りにしよう急がなければ 僕等の馬車が南瓜に戻るそうでなくとも 僕としちゃ もう待ちくたびれた僕がやさしく 10かぞえ

Bye Bye Blue Bird – さだまさし

Bye Bye Blue Bird今あなたは光を浴びて翔び発つ鳥Bye Bye Blue Bird昔いちどだけ 私の止まり木に住んだ 青い鳥あなたが倖せになるな

8つ目の青春 – さだまさし

僕が先輩を尊敬している訳は男は恋をしていればいつだって青春だぞと幾度倒れてもきっぱりと言い切れる その明るさと強さ先輩は既に7つの青春を散らして来たがその都度不

沈吟 – さだまさし

もうこれ以上 迷わせないで気紛れに優しい それが辛いあゝ あなたの その微笑みをいっそ憎めたら 更に辛い誰にもあるジェラシー それが自分で悲しい上げ底の心を つ

サイボーグ・サイボーグ −アルミニウム製の子供たち− – さだまさし

ジュラルミンのスーツで身を固め同じリズムに足並揃えラッシュ・アワーもリゾート・ホテルも同じ歩巾で歩く サイボーグ サイボーグ同じ笑顔でいつでも笑えるほどほどが幸

風が伝えた愛の唄 – さだまさし

君が今口ずさんだ唄は 誰に教わったのもう一度聴かせてよ もう一度なつかしい愛の唄今 時を越えて 伝えられた愛の調べどんな人の心にも 優しく響く歌声忘れかけてた愛

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