とてもちいさなこの町を僕は愛して暮らした
疑う事もせずに信じるだけで精一杯だった
君と出会って尚更深くこの町を愛した
砂糖菓子みたいな家や草花や人やその言葉を
流されてゆく僕の背中を 誰かが叩いた日に
道標が大きな音を たてて倒れていった
君を守って暮らしてゆけば 倖せだと解ってる
すべてを裏切って出てゆく事を
ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
もう決めたんだ
いつもの場所でいつもの様に多分君は待っている
疑う事もせずに信じるだけで精一杯なんだ
大きな町に出て行ったなら僕は僕でなくなって
この町や君の名を呼び続け乍ら死んでゆくかもしれない
倖せに一番近い町 ふるさとにさようなら
倖せに一番近い人 君にさようなら
とてもちいさなこの町を僕は愛して暮らした
それから君を心を込めて愛して暮らした
すべてを裏切って出てゆくことを
ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
もう戻れない
ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
もう決めたんだ
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