さだまさし

かささぎ – さだまさし

生きることは すれ違うことだと解っていたけれど
夢の多くは叶わないものだと気づいていたけれど
海を韓紅花(からくれない)に染めて
沈む夕日見つめ泣いた懐かしいあの日
星空には かささぎが精一杯羽をひろげ
織り姫と彦星の海峡に橋を架けた
あの日あの橋を渡れたなら
あなたの場所へ辿り着けただろうか
憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら
諦めて 諦めた あの 時の流れに

生きることは 水のように流されてゆくことか
風のように 空に抗って吹き抜けることか
今は思い出の抽き出しに 音もなく納めた愛しい埋み火
星空には かささぎが精一杯羽をひろげ
織り姫と彦星の海峡に橋を架けた
けれどあなたと私のためには
舞い降りてくれなかったのね かささぎ
切なくて 切なくて 切なくて空を見上げながら
愛しくて 愛しくて 愛しくて今も胸が痛む
憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら
諦めて 諦めた あの 時の流れに

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