こゆび

  • 何処へ行く – こゆび

    夢がコンビニエンスストアに山積みにされていた誰もがそれを手に取り馬鹿馬鹿しいと笑う教科書通りの生き方なんてと君は言うけれどわたしは善悪すら教えてもらった覚えはない 愛はドラッグストアの店頭でタイムセールの真っ最中人々はこぞって両手いっぱいに抱えレジへと向かうなんとなく過ごしてしまった年月を数えれば手放したもの 失ったものの吹き溜まりで嘆く なんだって出来ると思っていたいつかは何にだってなれる いつ…

  • 自戒 – こゆび

    どうせだったら俺って言っちゃいなよ中途半端な性別不詳はもう流行らないよ独り言では僕で会話になると私使い分けてるのは言葉だけでしょうどうせだったら鬱って言っちゃいなよ中途半端な所謂病みはもうつまらないよ眠れない 食べれない なんか具合が悪い信じる事の方が難しくなったよ わざとらしいな そのシャンプーの匂い計算してるよな その目線の角度演じてるよな 人見知りシャイガール どうせだったらファンって言っち…

  • アーティスト – こゆび

    レンズ越しの景色に満足してるんだろう切り取った一瞬に永遠を見出してさ 誰だって自称アーティストでそれらしく形にはなるだろう芸術という名の勘違い本物だけしかいらないよ 記憶の記録をしまいこんで忘れてしまったよ所詮そんなものさ 意識的な奇跡はうんざりだ個性的目指す無個性よ 抜け出す方法も画一化してつまらない センスだけが全ての世界に生きてるんだろう絞り出した一瞬に才能を見出してさ 誰だって自称アーティ…

  • ラブホテル – こゆび

    半歩後ろを付いていく社会に見つからないように千鳥足がもつれてもあなたは気付かない 3度目の今夜は少し刹那的な気分だわ次はないと分かってても切なくなる あの子には出来ないことなんでもして欲しいのあの子とは出来ないことわたしなら出来るから 愛もないのにラブホテル抱き合いたくて止むを得ずどうせ朝にはいなくなるから今は何でもありの夢の中へ 乱暴に使い切る時間退屈しのぎのお遊びだから1人帰る淡い朝は昨日の続…

  • 優等生 – こゆび

    履き違えた選民意識に寄り掛かって腕を組み粗を探す暇はない嫌いな人にわざわざ嫌いと言うほどに私は優しくはなれません 蘇る数年前の日々信じて疑いもしなかった夢は今酒の肴に成り下がる振り上げた刃の光も鈍く 自分の意思で重ねた訳でもない年、日々は経験ではないだろうただ1曲にすら辿り着けない肩を組んでぞろぞろ逃げる優等生煩く鳴くな今すぐ黙れよ醜くしがみ付く過去がほら笑っている 撒き散らした不平不満に蹴躓いて…

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