かしぶち哲郎

たった、ふたりの物語 – かしぶち哲郎

たった ふたりの 物語は
誰にも知られず 散り急ぐ

ある晴れた日 船に揺られて
君の眠る 砂の城まで

胸たかく 心遥かに
追憶の空 帰らぬ この旅

僕は知る 愛という重さを
君のぬくもり 抱きしめていたい 永遠に

夏の陽を浴びた
二度咲きのバラ
僕の恋は終わろうとしない

春に燃え尽きた
哀しみのリラ
君の瞳 忘れはしない

僕の恋は終わろうとしない

花咲くこの胸
命の匂い
果てしない 永遠の恋に 堕ちて

夜ごと聴こえる 甘い囁き
Ah 幻か 君のヴァイオリン

夏の陽を浴びた
二度咲きのバラ
僕の恋は終わろうとしない

よみがえる鼓動
狂おしい雨
君のすべて 宇宙(そら)に捧げる

夜明けにもう一度
舞い降りてリラ
僕の恋は終わろうとしない

花咲くこの胸
命の匂い
果てしない 永遠の花は 散った

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