細い襟足 黒髪をひろいあなたの 胸の中あづけて泣けば 宵しぐれ吐息みたいに 人知れず咲いて散りゆく咲いて散りゆく 女郎花燃えて切ない きぬぎぬの名残りの朝の 紅を引くつらさこらえる 糸切歯添えぬさだめと 知りながらすがる情けのすがる情けの 女郎花今度逢う日の 約束をせがむ指切り げんまんのすきまをそっと 春の風めぐりくる秋 ふたたびの逢瀬待つ身の逢瀬待つ身の 女郎花