あべ静江

窓 – あべ静江

野の花摘んで
窓辺に飾り 私待っている
午後のバスで やがて帰る
やさしさに 充ちたあの人を

一年も離れてた あの人に言う言葉を
私はいっぱい 用意しているけど……

だけども私 おそらくだめね
きっと泣きだして しまうでしょう

一番先に
私はなんて 言えばいいのでしょう
窓の中に やがて見える
ほほえみを 抱いたあの人に

限りない幸せに つつまれてしまったなら
私はやっぱり 涙しかないから……

私はだいぶ 変わったつもり
だけど泣き虫は なおらない

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長距離電話 – あべ静江

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愛の記念日 – あべ静江

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ゆらめき – あべ静江

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コーヒーショップで – あべ静江

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倖せの順番 – あべ静江

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恋人たちの季節 – あべ静江

落葉が匂う 日暮れの道に忘れた愛はひそんでいますあなたを訪ねて 白いベンチに恋人たちの花やぐ季節何故に時は知らん顔で過ぎるのでしょうかイチョウ並木も もう秋の色

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恋人たちがいる舗道 – あべ静江

音もなく風に散る街路樹はしのびよる秋のいろ教えますお茶をのみ手紙書きおもい出すあのひとと散歩したこの道をまた逢いましょう あの日のようにさりげなく そしてうつく

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