あがた森魚

4000粒の恋の唄 – あがた森魚

靴下を折りまげ 下着をつける
枕を直して お化粧してさよなら
胸元までつたう 黒い黒い涙
歯型の痛みは ざらついた砂の空

肉・髪・声・キス・口紅が胃にもたれて
薬指を喉の奥まで……
エメラルドの 指輪が邪魔して
時も何もかも 戻せない

CRY 情熱のタンゴを CRY モダンなドレスで

チワワを連れて 散歩をしましょう
落ち葉の坂道を キツめのハイヒールで
ハンケチがないから 美貌もないから
私の笑顔は 悪意に満ちあふれて

裏切りのポエムを何度も呟いて
並木道の樹を数え出す
人騒がせな 涙が邪魔して
ろくに数も数えられない

CRY 情熱のタンゴを CRY モダンなドレスで
CRY 大好きな CRY 貴方のために

マスカラと爪切りと マニキュアとため息と
オモチャのピストルを ハンドバックにつめて……

CRY 情熱のタンゴを CRY モダンなドレスで
CRY 大好きな CRY 貴方のために
CRY 口づけは CRY ハーモニカのように
CRY さみしいよ CRY CRY

今夜一人で月の砂漠に 夢を納めに歩きましょう
安物シネマのこの街に 信じる物など何も無く……

4000粒の恋物語 ロマンスのかけらも無くしたなんて
言うほど気にしてないさ 気にしてないさ
気にしてないさ 気にしてないさ

I LOVE YOU I LOVE YOU
I LOVE YOU

TU RURU…………

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夏の終わる頃が近づいてくるとつかの間の楽しみが消えていくみたいで笑顔は寝顔へとさざ波立って寝顔は笑顔へとまた寄せかえし渚づたいに誰かの笑顔と並んで重なってどこま

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