いつもいつも思ってた サルビアの花を
あなたの部屋の中に 投げ入れたくて
そして君のベッドに サルビアの赤い花を敷きつめて
ぼくは君を死ぬまで 抱きしめていようと
なのになのにどうして 他の人の所に
ぼくの愛の方がすてきなのに
泣きながら君の後を 追いかけて
花吹雪舞う道を
教会の鐘の音は何んて うそっぱちなのさ
扉が開いて出て来た君は いつわりの花束
ほゝをこわばらせ 僕をちらっとみた
泣きながら君のあとを追いかけて
花吹雪まう道を
ころげながら ころげながら走りつづけたのさ
(いつもいつも思ってた サルビアの花を)
そして君のベッドに サルビアの赤い花を敷きつめて
僕は君を死ぬまで 抱しめていようと
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夜毎夜毎 夢に咲く百合の君百合から百合へ ささやく花言葉高原の停車場の汽笛ふるわせてゆめうつつのまま閉じたるつぼみを抱きしめてオペラホールの丸屋根の上で視つめて
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昔私はバレリーナだから心のドレスがいまもゆれてる今は一人いつもあてなし春の嵐の夜の手品師私の心の誰にも見せない青い小筺だから今は何も云わずじっと抱きしめて明日は
もう忘れかけた霜降る月まてば今船が沈む刻の胸に遥か地の星 海にうかぶ今宵 ぼうし かしげ 少しおもいけむり はいて船はくろい森を 阿蘇へかえりたくない かえりた
私の名は朝子です。齢は十八、身長は百六十三センチです。自分では綺麗な方だと想っています。髪の毛は、今短いですが、ぢき長くなると想います。お酒はまだあまりのめませ
ぽっけに石鹸一個入れ軽石手拭頚に下げ君のほそい影踏めばおふろあがりのさむい径街ではどかどかチンドン屋年末特別大バーゲン僕らのお城は長屋裏石炭ストーヴない夜はラヂ
大寒町にロマンは沈む星にのって 銀河を渡ろうかわいいあの娘と踊った場所は今じゃあ 場末のビリヤード大寒町に 雪降るころはもうじきだね 呼んでみようよ輝やけ星よ
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午後4時の アメジスト 空向いて風に咲くまだやみがたき かなたへのまだ鳴りやまぬ 胸騒ぎ今たそがれる おもかげが今燃え上がる かの島のうすむらさきの おくりもの
日本の言葉にはあえかな人々の諸国(くにぐに)がありましたと聞く日本の弥勒さま小夜う児の現身(うつしみ)が百済(くだら)から降りてきたと聞く日本の言葉には彷徨う児
雪ヶ谷寮は、閑静な避暑ホテルとも取れるカッテージ風建物で部屋数は約八十明るい食堂や円形の湯ぶねのあることが判ったスペイン瓦の赤屋根を前景にして、馬込村の丘々の横
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ホテル花屋 カフェシアターニ 床屋燈カリ 灯シダスコロ茶色い星の カフェ幻しか ファンタジアが鳴り出す頃はこうもり傘のまぶたも潤む 波の朝顔 夜のグラモフォンホ