雪解け – 長山洋子

あんたは誰に 似たのかね
母に冷たく言われると
幼い胸は 傷ついた
生まれて来なきゃ よかったの

十五になって 家を出て
帰るもんかと 叫んでも
都会に雪が 降る夜は
ふるさと津軽 滲(にじ)んでみえる

あのね あのね 私はずっと
あなたに あなたに
歌って ほしかった
ほんの ほんの 少しでいいの
みんなが 知ってる 子守歌

母さんみたく ならないと
いつも思って きたけれど
鏡を見れば あの頃の
あなたに私 似てきたわ

男の運が 悪いのも
きっと母親譲りなの
それでもやっと 人並みに
幸せだけど 満たされてない

あのね あのね 私はずっと
あなたに あなたに
甘えて みたかった
そんな そんな ちっちゃな夢は
おとなに なっても 叶わない

あのね あのね 私はずっと
あなたに あなたに
微笑(わら)って ほしかった
遠い 遠い 瞳(め)をした母は
今では 私を わからない
母さん…私はあなたの娘だよ