じょっぱり よされ – 長山洋子

あんたでなけりゃ 女を棄てる
罪にあらがう 涙は二度と
流しはしない
七里長浜(しちりながはま) 人影もない
西風(かぜ)は凍(こご)えて 夜通(よどお)し騒ぐ
盗(と)る気はないが 返す気もない
太棹 バチは 糸切る なじる
じょっぱり よされ 死んでやる
あんた以外は 欲しくない 譲らない

津軽びいどろ ランプを灯し
うぶ毛剃(そ)るたび 頬さえ痩せて
くちびるを噛む
紅をさす指 逢いたさ急(せ)かす
波は牙むく 止(よ)しなと吠える
たかが恋ごと されど命よ
三味線(しゃみ)の音(ね) 心 揺さぶる 泣かす
じょっぱり よされ 死んでやる
あんたでなけりゃ 生きている 意味がない

盗る気はないが 返す気もない
太棹 バチは 糸切る なじる
じょっぱり よされ 死んでやる
あんた以外は 欲しくない 譲らない