大漁恋女房 – 金村ひろし

瀬波(せなみ) かぶって 沖にでりゃ
粉雪 舞い散る あんたの漁場
板子一枚 地獄の底と
心配(あんじ)る母の 姿見て
嫁にゃ行(ゆ)かぬと 決めてたはずが
今じゃ漁師(あんた)の 今じゃ漁師(あんた)の
恋女房

沖が牙むく 時化(しけ)た日は
ヤン衆 仲間と 酒酌(さけく)み交わしゃ
ほろり気分で 大漁自慢
赤い顔して あんたが云(い)った
獲った大物 この恋女房
これが俺(おいら)の これが俺(おいら)の
大漁旗(たいりょうばた)

器量自慢の 歌自慢
浜一番(はまいち)女房と 呼ばれちゃいるが
あんな男に どうして惚れた
カモメ噂の 二人の仲は
越える荒波 舵子(かじこ)と船さ
浮世波(なみ)を切り裂け 浮世波(なみ)を切り裂け
夫婦船(みょうとぶね)