螢の宿 — 都はるみ

溜息つくたび光るよな
迷い螢のふたりです
えにしの糸も もつれるままに
墜ちてゆくのが あゝ
さだめの恋でも 指からませて
夢なら水無瀬も越えられる

言葉はなんにも要らないの
いまは黙って抱いていて
螢は二十日 蝉なら三日
たとえ相呼ぶ あゝ
相寄る心も 魂だって
命はいつかは滅ぶもの

螢の宿は何処にある
甘い夜露のかくれ里
振りむかないで 明日が濡れる
あなた闇夜が あゝ
闇夜があるから 螢は舞うの
焦がれて天まで飛んでゆく